2025年4月7日(現地時間)、アストンマーティンは次世代スーパーカー「ヴァルハラ(Valhalla)」の最終的な検証承認に向けての走行テストの模様を公開した。テストは英国の公道と、スペイン・バルセロナ近郊の「イディアダ(IDIADA)」テストコースで行われた。
レッドブルとのコラボレーションで生まれたハイパースポーツカー
「ヴァルハラ」は、アストンマーティンとレッドブル アドバンス テクノロジーとのコラボレーションで生まれたハイパースポーツカー。2019年に最初のモックアップ、2021年にはエクステリア、2022年にはインテリア、2023年にはプロトタイプの走行画像が公開されるなど、順調に開発が進んでいることが報告されてきた。

最終検証テストでは「ポディウムグリーンとライムグリーン」「ヴァーダントジェイドとヴァルキリーゴールド」の2台のヴァルハラが走行した。
まだ詳細なスペックは公表されていないが、パワートレーンは828psを発揮する4L V8ツインターボ エンジンに3基の電気モーターを組み合わせ、システムトータルで最高出力1079ps/最大トルク1100Nmを発生するプラグインハイブリッドユニットを搭載。そのパワーは4輪に配分され、最高速度は350km/hに達し、0-100km/h加速は2.5秒とされている。
「ヴァルハラ」はさまざまな意味で「初」のモデルで、たとえば、アストンマーティン「初」の量産ミッドエンジンスーパーカーであり、EV専用モードでの走行性能を持つ「初」のプラグインハイブリッドの量産車であり、ビスポークの4L ツインターボフラットプレーンクランクV8エンジンを搭載した「初」のモデルであり、電気モーターとリア電子制御ディファレンシャル(E-デフ)を備えた8速DCT、フロントアクスルの最新型のツインモーターも「初」めての採用となる。