日産自動車(以下、日産)は2025年4月22日、日産ブランドの新しいコミュニケーションを発表するイベント「NISSAN START AGAIN(日産スタートアゲイン)2025」にて、新型「エルグランド」のデザインの一部を公開した。
ライバルのアルファード/ヴェルファイアに待ったをかけられるか!?

全体的なシルエットはこれまでのエルグランドを踏襲しながら、第3世代のe-POWERを搭載するために新しいプラットフォームを採用するものと思われる。
エルグランドと言えば、トヨタ・アルファード/ヴェルファイア(以下、アル/ヴェル)のライバルとして長きにわたって切磋琢磨してきた歴史がある。
しかし、アル/ヴェルは2023年に現行型(4代目)フルモデルチェンジを実施したものの、エルグランドは15年も3代目のままで、明らかな遅れを取っていた。しかし、ようやく今回次期モデルの情報が公開され、第3世代のe-POWERを搭載することも明らかになった。
発売の時期は2026年度ということで、遅ければ2027年3月ということも考えられる。だとするとまだ2年近くあるわけで、なぜこのタイミングで発表したのだろうか。
日産は2025年4月に内田誠前社長からイヴァン・エスピノーサ新社長にトップが引き継がれており、経営危機からの脱却を図ろうとしている。次期エルグランドはその先陣を切る形で情報を公開し、日産の復活を印象づけようという狙いがあるものと思われる。
現在、Lクラスミニバンはアル/ヴェル一強状態で、エルグランドのフルモデルチェンジを待っていたという人は多いはず。アル/ヴェルの価格設定は555万円から最新のPHEVは1065万円とかなり強気なので、エルグランドがそれよりお買い得な価格を付けられれば、アル/ヴェルに待ったをかけることもできるはず。
果たして、日産の復活を象徴するような進化を遂げるのだろうか・・・期待して待ちたい。