乗り心地の良さはさすがルノー。高速燃費にも驚いた!
さて、東名高速道路を進んでひたすら西へ向かっていくなか、筆者が驚いたのはアルカナの乗り心地です。225/45R19という低扁平なタイヤを履いていたにも関わらず、道路を繋ぐジョイント部分を乗り越えた時のショックは極めて少なく、サスペンションはコシの良さとフラットライドが際立つ「ルノーらしい」走りを見せてくれました。
三重県に入るまでひたすら高速巡行を続けた結果、到着時のメーター上の燃費は20.9km/Lと表示されました。さらに、これまで約350kmの走行を続けたにも関わらず残りの航続可能距離が820kmと表示。その凄まじい燃費性能には驚かされるばかりの往路旅となりました。

写真は伊勢市へ到着後、ワインディングロードを走ったのち撮影した航続可能距離。すでに出発から450km以上走行した後の数値と考えるとそのアシの長さには驚くばかり。
やっとこさ伊勢市へ到着。アルカナの快活な走りをさらに感じたく訪れたのはワインディングロードです。そこで見せてくれたのはしなやかにロールしながらもピタッと安定したコーナリング挙動。ドイツ車のガチっと剛性感あるフィールとは異なり、あくまでも柔らかさを絶えず感じ続けられるあたりはフランス車特有の味付けと言えるでしょう。
たどり着いた目的地は「NaYA coffee」。そこで味わったこだわりの一杯
さて今回のロングドライブでは筆者のコーヒー好きが高じて、目的地はコーヒーショップとしました。三重県伊勢市に店を構える「NaYA coffee」で提供されるこだわりの一杯を体感してみたかったからです。
農機納屋を改築して作られたNaYA coffeeの外観は、大工さんの意向であえて引き戸が低く作られています。それを潜るように店内へ入ると、それとは対照的に天へ突き抜けていくような開放感が広がっていました。店内の白壁は焙煎士の角谷ユウキさんご自身で手塗りしているといい、その温もりも相まって入った瞬間から居心地の良さを感じる雰囲気でした。

NaYA coffeeは三重県伊勢市にお店を構えるコーヒーショップ。住所は三重県伊勢市植山町74-5、営業時間は火〜土曜日午前10時から午後4時まで。
店内を見渡すと目をひくのはカラフルなチェアです。これらは角谷さんが収集した40〜50年前のヴィンテージ品で、表皮を張り替えて店内用の椅子として利用しているそう。一見、不揃いに見える椅子たちは「お客さまがゆっくりと腰をかけてくつろいでもらえるように」という想いが込められ、座面が大きくゆったりしたものだけをチョイスしているといい、角谷さんの思いやりが詰まったインテリアが展開されていました。
肝心のコーヒーは常時6〜7種類のコーヒー豆を取り揃えており、煎り具合もそれぞれの豆にあった最適なタイミングで調整しています。趣味で焙煎をして友人にコーヒーを振る舞っていたという角谷さんの好きが高じてお店がスタートしたことから、使用する焙煎機やコーヒー豆へのこだわりは他と一線を画しており、日替わりのホットコーヒーや水出しのアイスコーヒーはもちろん、その日に用意しているコーヒー豆から好きなものを選んでドリップしてくれるオーダーコーヒーまで用意されています。
筆者がオーダーしたのは浅煎りのエチオピアと深煎りのヤマカブレンド。浅煎りはスッキリとした味わいながら酸味は少なく、毎日でも飲みたいと思わせてくれる風味が印象的で、一方のヤマカブレンドは深煎りらしい重量感を残しながら香りが立った後味で、コーヒーの豊かな風味を感じることができました。

今回いただいたコーヒーは浅煎りのエチオピア、深煎りのヤマカブレンド。そのほか、きび糖のシフォンケーキとチーズケーキプレート(コーヒーゼリー付き)だ。
こちらで提供されるスイーツにも注目で、角谷さんの奥さまでお店のオーナーを務めるヤスコさんが毎朝手作りしている「きび糖のシフォンケーキ」と「チーズケーキ」は、コーヒーとの相性と飽きのこない味が目指されており、どちらもやわらかな甘みが特徴で実にコーヒーとよく合うものでした。コーヒーとの特別セット料金も設定されているので、訪れた際にはぜひこちらも見逃さないように。
と、こうして贅沢な旅はあっという間に終わりを告げました。あとは横浜を目指して進むのみ・・・。そして復路でも変わらず豊かなアルカナの乗り心地には驚かされるばかりか、先進運転支援が充実しているためロングドライブでも疲れ知らずの移動を提供してくれました。