プロドライバーとともに、アルファの魂を感じる体験
今回のプレミアム・テストドライブで我々モーターマガジンが試乗したのは、まさにそのモデルです。2023年11月にマイナーチェンジが実施された最新仕様のステルヴィオ クアドリフォリオを、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急を起点とし、高速道路や一般道路を試乗しながら東京都江東区の有明を目指すという往復約50分程度の試乗となります。

往路は番場さんが運転しながらブランドやモデルの魅力を伝えてくれる。その後、ドライバーチェンジで参加者が復路を運転しながら魅力を実感するという約50分の貴重なテストドライブだ。
このプレミアム・テストドライブですが、公式webサイトやSNSから公募した参加者を招いて、アルファロメオの歴史を振り返ったりプロドライバーの同乗試乗を行うことで、アルファロメオの走りや魅力を体感してもらうという特別プログラムです。全国各地でたびたび行われてきた本イベントですが、今回は東京での開催ということで多くの応募があったといいます。
モーターマガジンが参加させていただいた際に同乗してくださったプロドライバーは、番場琢さん。全日本F3選手権やスーパーGTで数多くの功績を残しながら、ドライビングスクールなどを開校するなど第一線で今もモータースポーツの世界で活躍されている彼が、同乗しながらアルファロメオの走りの魅力を語ってくれるという何とも贅沢で貴重な体験で、それを公募から体験できるというのもこのイベントの魅力のひとつです。
肝心のコースメニューですが、まずザ・キャピトルホテル東急を出発しハンドルを握るのは番場さん。そこから有明の折り返し地点までの往路を番場さんが運転、その道中にアルファロメオの魅力やステルヴィオ クアドリフォリオについて詳しく教えてくれます。有明到着後、ドライバーチェンジで参加者が運転しながらその走りの楽しさを実感できるというものでした。
ステルヴィオで感じた「走りの二面性」
約50分という、通常のディーラー試乗よりもずっと長い時間をかけてアルファロメオに触れたことで、筆者は恐縮ながらアルファロメオの魅力にたっぷり浸ることができました。とくに感心したのはステルヴィオ クアドリフォリオがもたらす「走りの二面性」です。

最新世代のステルヴィオではインフォテインメントや先進安全装備も充実したことで、写真のような高速クルージングもより快適に安全に走れるようになった。
街中や高速道路を交通の流れにそって走っている場合はいたって快適で扱いやすいSUVという印象ながら、ドライブモードを「d(ダイナミック)」や「RACE(レース)」へスイッチした時の豹変ぶりにはアドレナリンが湧きあがります。もう件のV6ツインターボエンジンの官能性といったら・・・この上なく気持ちが高揚します。
そしてクルマ自らが曲がりたがると誇張したくなるほど楽しいクイックステアリングなフィーリングは、ミドルサイズのSUVながら「アルファロメオらしさ」溢れるドライブを提供してくれます。
と、それこそがアルファロメオの魅力なのだと感じ取ることができました。すなわち、アルファロメオの魂とは「運転することに没頭し、楽しむことができる」というドライバーオリエンテッドの思想だと言えます。