キャデラックが日本で展開するBEV戦略の第一弾
全長は5m近いリリックのエクステリアは、流麗なサイドシルエット、ルーフラインや流れるようなAピラーとウエストライン、3mを超えるロングホイールベースが優美で圧倒的なプロポーションを創出している。フロントフェースは新世代キャデラックのデザイン言語を採用し、縦長のLEDヘッドランプが上部のスワイピングLEDウインカーとともにワイド&ローのスタイリングを際立たせている。テールランプは1967年型エルドラドをオマージュしたデザインだ。
インテリアは、33インチのアドバンスドカラーLEDディスプレイ、宙に浮いているかのようなセンターコンソール、リアルなウッドパネルが上質さと未来的な印象を生み出す。高密度フォームを採用したシートには動物由来でないサステナブルな素材を採用している。
パワーユニットは前後のアクスルにモーターを搭載したeAWDシステムで、優れた俊敏性とよりパワフルかつ長い航続距離を実現している。システムトータルの最高出力は384kW(約522ps)、最大トルクは610Nmを発生する。駆動用バッテリーの総電力量は95.7kWh、一充電の走行距離は510km。急速充電はCHAdeMO方式に対応している。
ラグジュアリー ブランド「キャデラック」らしく、アクティブノイズキャンセラー、ワイパーヒーター、シートヒーター&ベンチレーション(リアはヒーターのみ)、レーダーやカメラを活用した運転支援システムなど、安全&快適装備はハイレベルで充実している。
なお、キャデラックではこのリリックを皮切りに、エスカレードよりもひとまわり小さいSUV「ヴィスティック」、リリックよりも小型の「オプティック」、リリックのハイパフォーマンス版「リリック-V」を2026年に日本に導入する予定だ。
キャデラック リリック スポーツ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4995×1985×1640mm
●ホイールベース:3085mm
●車両重量:2650kg
●モーター:交流同期電動機×2
●最高出力:前170kW/15500rpm、後241kW/15500rpm
●最大トルク:前309Nm/0-1000rpm、後415Nm/0-1000rpm
●システム最高出力:384kW
●システム最大トルク:610Nm
●バッテリー総電力量:95.7kWh
●WLTPモード航続距離:510km(社内測定参考値)
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:275/45R21
●車両価格(税込):1100万円