2025年5月17日土曜日と18日に日曜日、フォーミュラEシーズン11 第8戦/第9戦東京e-Prixが東京・有明の市街地コース「東京ストリートサーキット」で行われ、第8戦は14番グリッドからスタートしたストフェル・バンドーン(マセラティ)が優勝、第9戦はニッサンのオリバー・ローランドが悲願の(ニッサンの)地元優勝を果たした。今回は2015年から継続して参戦しているDSオートモビルズの活躍を追った。

エネルギーマネージメントが重要となる「東京ストリートサーキット」

各チームに大きなマシン差がないフォーミュラEでは、コースレイアウト、コンディション、ドライバーの腕も重要な要素。レース前日の土曜日、インタビューに答えてくれたベルニュは「路面のグリップはいいけど、このコースはギャップが多くて滑りやすい部分がある。昨年のジャンピングスポットは改善されているようだけど。このコースがとくに好きなわけではないけど、東京で走るのは好き、特別な経験だね」と語ってくれた。

画像: 2度ワールドチャンピオンに輝くジャン・エリック・ベルニュ。

2度ワールドチャンピオンに輝くジャン・エリック・ベルニュ。

第8戦ではレース中にピットインして30秒間の急速充電を行う「ピットブースト」が義務づけられることも大きなポイントと言われたが、これについては「いろいろ複雑な要素があるのは難しいけど、おもしろいし、技術的にも興味があるね。今シーズからアタックモード時などに4WDとして走行することが可能となったのもエキサイティングだよ」と評価する。

「とにかくできるだけ前方のポジションからできるだけ前につけて逃げるのが一番。空気抵抗は大きいけど、もっとも勝てる戦法だともう。(ひとつのラウンドで2戦行う)ダブルヘッダーは緊張感を持続させるのが難しい、1戦のみのが好きだね。勝って、東京e-Prixのウイナーはオレだって胸を張りたいからね」

一方、チームメイトのギュンターは「このコースはグリップはいいけど、アンジュレーションがあって、狭くてトリッキー。しかも白線が多いので気をつけないとね。でも好きだよ、このコースは、昨年勝っているからね」とコメント。「トップ4チームは誰が勝ってもおかしくない。雨が好きなドライバーはいないと思うけど、雨が降るとどうなるかわからないから、おもしろいね。タイヤは1種類だから、雨でも同じタイヤで走るし、考えなきゃいけないことがいっぱいあるんだ」

レースマネージメントについては「昨年は2番グリッドからスタートして、後半の勝負所でトップに立って優勝したけど、今年もそういうイメージ。2〜3番手につけてエネルギーを貯めて後半に勝負して優勝したいね」とベルニュとは違ったイメージのよう。「とにかくエネルギーマネージメント、タイヤマネージメントだね」と付け加えてくれた。

画像: 昨年の東京e-Prixのウイナーのマキシミリアン・ギュンター。

昨年の東京e-Prixのウイナーのマキシミリアン・ギュンター。

画像: 東京ビッグサイト周辺に特設された、東京ストリートサーキットのコース図。

東京ビッグサイト周辺に特設された、東京ストリートサーキットのコース図。

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