2025年5月17日土曜日と18日に日曜日、フォーミュラEシーズン11 第8戦/第9戦東京e-Prixが東京・有明の市街地コース「東京ストリートサーキット」で行われ、第8戦は14番グリッドからスタートしたストフェル・バンドーン(マセラティ)が優勝、第9戦はニッサンのオリバー・ローランドが悲願の(ニッサンの)地元優勝を果たした。今回は2015年から継続して参戦しているDSオートモビルズの活躍を追った。

雨の中、波乱に満ちた展開となった土曜日の第8戦

こうして行われた土曜日の第8戦は朝から雨。予選は2度のディレイの末にキャンセル。決勝も開催が危ぶまれる状況で、結局10分遅れでペースカー先導でスタートし、5周走行した後、スタンディングスタートでレースが開始された。

画像: 雨に見舞われた第8戦東京e-Prix。ベルニュが8位で完走して4ポイントを獲得した。

雨に見舞われた第8戦東京e-Prix。ベルニュが8位で完走して4ポイントを獲得した。

なにが起きるかわからない状況の中、アクシデントはあろうことかDSペンスキチームに降り掛かった。13周目、ギュンターのマシンにバッテリートラブルが発生しコース上でストップ、これで赤旗中断となってしまったのだ。

これで大きなアドバンテージを得たのが優勝したマセラティのストフェル・バンドーンだった。バンドーンはできるだけ早く「ピットブースト」を使うためエネルギーをできるだけ多く消費して、バッテリー残量が60%を切るとすぐにピットに入っていた。この時にちょうど赤旗中断となり、「ピットブースト」を終えるとコースインして、すでにピットに入っていた全車の最後尾についた。これでピットストップでロスしたタイムは即座に帳消しとなったのだ。

レースが再開され、全車が「ピットブースト」を行うと、バンドーンは2番手のローランドに20秒の差をつけて(終盤あやうくウォールにヒットしそうな場面もあったが)、最後は余裕でフィニッシュした。

ギュンターのトラブルは全車共通のコンポーネント部分で不運としか言いようがないもの。一方でベルニュは8位で完走して4ポイントを獲得した。

■ジャン-エリック・ベルニュのレース後のコメント

「本当に大変な一日でした。雨の中、クルマの調子は良かったため、予選がキャンセルされたのは残念でしたが、8番手スタートで8位フィニッシュ。十分なポイントが取れなかったので、明日のレースで巻き返しを狙います」

■マキシミリアン・ギュンターのレース後のコメント

「多くのチャンスが得られた可能性があったレースだったため、特に悔しいです。クルマはとても快適で、ペースも良かったですが、残念ながらバッテリートラブルが起きてリタイアを余儀なくされました。これもレースです。今日のポジティブな点を持ち帰って、明日に備えます」

フォーミュラEシーズン11 第8戦東京e-Prix リザルト  

1位 4 S.ヴァンドーン(マセラティ)38周
2位 23 O.ローランド(ニッサン)+8.140s
3位 5 T.バーナード(NEOMマクラーレン)+8.695s
4位 10 S.ブエミ(エンビジョン)+9.047s
5位 33 D.ティクトゥム(クプラ キロ)+14.499s
6位 48 E.モルタラ(マヒンドラ)+15.974
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8位 25 J-E.ベルニュ(DSペンスキ)+22.529s
リタイア 7 M.ギュンター(DSペンスキ)

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