2025年5月25日(現地時間)、F1世界選手権第8戦モナコGPがモンテカルロ市街地コースで開催され、マクラーレンのランド・ノリスが優勝、2位にはフェラーリのシャルル・ルクレール、3位にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが入った。12番グリッドからスタートした角田裕毅(レッドブル)は1周目終わりにピットストップする戦略が結果的に悪手となり、17位に終わった。

スローペース戦略で各チームの明暗別れる

2台が連なって走っていたレーシングブルズとウイリアムズが、1台を超スローペースで走行させて後続を抑え、先行する1台が順位を落とすことなくタイヤ交換ができるモナコならではの戦略を取ったため、中団グループは膠着状態になり、結局、レーシングブルズとウイリアムズはこの戦略が当たってダブル入賞を果たした。

一方、これで割を食ったのがメルセデス勢と角田で、とくに角田は1周目のバーチャルセーフティカー時に1回目のタイヤ交換を済ませて上位陣がピットストップすれば大きく順位を上げられる可能性がこれで完全に消滅。さらに2回目のピットストップのタイミングも失って最後は残り2周でピットイン、17位まで順位を落としてフィニッシュすることになった。

画像: 角田裕毅(レッドブル)は1周目終わりにピットストップする戦略が機能せず、17位に終わった。予選で失敗し(12番手)、チームメイトともポジションが離れ、有効な戦略をとることができなかった。

角田裕毅(レッドブル)は1周目終わりにピットストップする戦略が機能せず、17位に終わった。予選で失敗し(12番手)、チームメイトともポジションが離れ、有効な戦略をとることができなかった。

画像: モナコGPのタイヤ戦略。4位でフィニッシュしたフェルスタッペンは、ミディアムタイヤでの2回目のスティントを可能な限り長く(49周)走り、残り2周目でトップを走っていたもののピットインを余儀なくされた。

モナコGPのタイヤ戦略。4位でフィニッシュしたフェルスタッペンは、ミディアムタイヤでの2回目のスティントを可能な限り長く(49周)走り、残り2周目でトップを走っていたもののピットインを余儀なくされた。

次戦第9戦スペインGPは5月30日にバルセロナ近郊モンメロのカタルーニャ・サーキットで開幕、決勝は6月1日に開催される。(文:新村いつき)

2025年F1第8戦モナコGPリザルト

2025年F1第8戦モナコGP決勝 結果

1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 78周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+3.131s
3位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+3.658s
4位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+20.572s
5位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+51.387s
6位 15 I.ハジャー((レーシングブルズ・ホンダRBPT)+1周
7位 31 E.オコン(ハース・フェラース)+1周
8位 30 L.ローソン((レーシングブルズ・ホンダRBPT)+1周
9位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+2周
10位 55 C.サインツ(ウイリアムズ・メルセデス)+2周
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17位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+2周
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)

2025年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)

1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン) 161
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)158
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)136
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)99
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)79
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)63
7位 12 K.アントネリ(メルセデス)48
8位23 A.アルボン(ウイリアムズ)42
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13位 22 角田裕毅(レッドブル)10

2025年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)

1位 マクラーレン 319
2位 メルセデス 147
3位 レッドブル 143
4位 フェラーリ 142
5位 ウイリアムズ 54
6位 ハース 26
7位 レーシングブルズ 22

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