2025年5月25日(現地時間)、F1世界選手権第8戦モナコGPがモンテカルロ市街地コースで開催され、マクラーレンのランド・ノリスが優勝、2位にはフェラーリのシャルル・ルクレール、3位にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが入った。12番グリッドからスタートした角田裕毅(レッドブル)は1周目終わりにピットストップする戦略が結果的に悪手となり、17位に終わった。
新ルール導入も上位陣に波乱なし、ノリスがモナコGP初優勝
「コース上では絶対に抜けない」モナコGPは、近年はタイヤを労るために超スローペースで走るパレードレースになることが常道となったために、今年は2回のピットストップが義務付けに。エキサイティングな展開になることを期待しての施策だったが、結局1位から4位は予選順位のままでフィニッシュした。

F1通算6勝目、開幕戦オーストラリアGPに続く今季2勝目をあげたマクラーレンのランド・ノリス。ポールポジション、優勝、最速ラップのハットトリックも達成した。
ポールシッターのノリスは、各チームが様々な戦略をとって周回遅れが多発するなかでも冷静にペースをコントロール。レース終盤にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が赤旗(フリーでタイヤ交換できる)狙いで1回のピットストップを残して首位に居座ったため、後続のルクレールとピアストリに詰め寄られる局面はあったものの、冷静にこれに対処してチェッカーを受けた。
「すごく長いレースだったけど、コントロールできた。夢見ていたことが現実になったよ」と満面の笑顔を見せたノリスは、これでポイントリーダーの同僚ピアストリに3点差に迫っている。

マクラーレンは3位にもオスカー・ピアストリ(右)が入賞。マクラーレンは通算195勝目、モナコGPで16勝目。モナコで最も成功を収めたチームの地位を確固たるものにした。