休憩用バスラウンジに改装して憩いの場に
ヒョンデは、大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに貢献するとともに、日本における持続可能な輸送の未来の実現を目指し、すべての関係者、来場者にとって快適で記憶に残る万博体験となるよう、心を込めてサポートしていくという。
こうして協賛された電気バス「ELEC CITY TOWN」は、緑の公園(Green Park)というテーマに基づき、木目調と芝生を基調にした自然の温かみが感じられるデザインとなり、手すりやドア、窓といったバス本来の構造はそのままに残しながら、通常であれば座席が配置される場所には芝生に囲まれた柔らかな曲線の床が広がり、まるで小さな丘に腰掛けているような雰囲気を演出している。

「ELEC CITY TOWN」は電気バスならではの静粛性に加え、V2L機能を活かした車内での新しい過ごし方をとおして、快適でクリーンなモビリティ体験を提供する
さらに搭載している大容量の駆動用バッテリーから電力を供給できるため、車内V2L機能などを使いスマートフォンなどの充電が可能になっている。またバスの運転席での記念撮影や来場者が自然や公園をモチーフにしたステッカーでバスの外装を自由に飾れるコンテンツなども実施中だ。
ところでこのELEC CITY TOWNは、日本のバス車体規格ガイドラインに準拠し、日本市場のニーズに合わせた路線バスであり、ワンマン路線バスに必要な装備の架装に対応している。リチウムイオンバッテリーを車体上部に搭載し、220km以上の航続距離を確保、新規車両登録後からフロントガラス、サイドミラーは10年、タイヤパンクは5年にわたり修理、交換サービスをヒョンデが提供するという。
また乗客の乗下車時の死角地帯の障害物を感知する「SEW-Near」機能、各種センサーで車両の挙動を測定し、モーターの出力、ブレーキを制御することで悪天候で滑りやすい路面でも車両のコントロールを容易にするVDC(車両安定装置)など、日本の路線バス運行で求められる各種安全装置を標準装備している。
■Green Park Bus 概要
名称:Green Park Bus(グリーンパークバス)
設置期間:2025年4月13日(日)〜10月13日(月)
設置場所:大阪・関西万博会場内「セービングゾーン」近辺
※シンガポール、ブルガリア、オランダ館周辺
■ELEC CITY TOWN 主要諸元
全長×全幅×全高:8995×2490×3400mm
ホイールベース:4420mm
乗車定員:55(18+36+1)人
バッテリー容量:145kWh
バッテリー種類:リチウムイオン(NCM)
充電方式:CHAdeMO
一充電走行距離:208km
最高速度:80km/h
モーター定格出力:160kW
駆動モーター:ZF製セントラルモーター