2025年6月21日(現地時間)、F1世界選手権第9戦スペインGPがバルセロナ近郊モンメロのカタルーニャ・サーキットで開催され、マクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝、2位にもランド・ノリスも2位に入り、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入った。ピットレーンスタートとなった角田裕毅(レッドブル)は、ソフト中心のマルチストップ戦略を取って追い上げを図ったものの13位に終わった。
ピアストリがスタートから圧倒、チームメイトを従えて5勝目
予選を圧倒したピアストリが決勝でも強さを発揮、逆転を狙ったチームメイトのノリスと追いすがるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を寄せ付けず、早くもシーズン5勝目を挙げた。

スペインGPの表彰台。オスカー・ピアストリは今季5勝目、F1通算7勝目、そして今季2度目のハットトリック(優勝、ポールポジション、最速ラップ)を達成。2位にランド・ノリス、3位にはシャルル・ルクレールが入った。
ピアストリが唯一背後に迫られたのは、好スタートでノリスをかわして2番手に浮上したフェルスタッペンが、DRSを利用して0.3秒差まで詰めてきた時のみ。
その後はペースを上げて引き離すと、13周目にノリスが2番手に浮上してきた時にはすでに4秒差をつけていた。その後のレースはフェルスタッペンは早めのピットストップで3ストップ戦略を敢行。一時は首位を走行するも、マクラーレンはこれにうまく対応し、結局、マクラーレンの1-2体制はレースフィニッシュまで動かなかった。
終始安定したペースでトップチェッカーを受けたピアストリは「マックスが3ストップと仕掛けてきたのにはちょっと驚いたけど、こちらも週末の走り始めから思い通りの走りができていた。思い通りのレースで文句なしの結果だ」といつも通りの涼しい顔で優勝を喜んだ。

マクラーレンにとって完璧な週末となったスペインGP。オスカー・ピアストリ(右)とランド・ノリスのふたりが他を圧倒した。