グランツーリスモ生みの親が語るシャオミEVの魅力
このコラボレーションにおいて特筆すべきは、グランツーリスモシリーズの生みの親であり、ポリフォニー・デジタル代表取締役の山内一典氏が、シャオミの電気自動車事業に深い関心を示したことである。
山内氏は実際に北京にあるシャオミのEV工場を訪問し、その製造プロセスや技術開発体制を視察した。さらに、彼はXiaomi SU7 Ultraのテストドライブを自ら行い、その性能を直接体験したのである。

左がグランツーリスモの創始者である山内一典氏。右はシャオミEVのチーフテストドライバー兼車両性能開発責任者であるZhoucan Ren氏。
山内氏は試乗後、シャオミが電気自動車開発において見せている革新的な精神と、SU7ウルトラが備える卓越した走行性能に対して惜しみない賛辞を贈った。
■山内一典氏のコメント
シャオミとのパートナーシップをスタートできることを大変嬉しく思います。中国の自動車産業は急速に発展しており、自動車分野で新興勢力となったシャオミは、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、家電製品に至るまで、包括的なスマートエコシステムの中核を担う卓越した車両、シャオミ SU7シリーズを既に開発しています。
さらに、シャオミ SU7ウルトラプロトタイプは、ニュルブルクリンクにおいて従来のパフォーマンスベンチマークを超越しました。これらの成果を目の当たりにし、私はシャオミの勇気、好奇心、情熱、そしてこうしたマイルストーンを達成するためのたゆまぬ努力に深く感動しました。この精神は、「グランツーリスモ」とポリフォニーデジタルの理念と深く共鳴していると感じています。

今回のパートナーシップは、2025年6月7日に開催された「グランツーリスモ ワールドシリーズ2025」の開幕戦で明らかにされたもの。シャオミの自動車がグランツーリスモシリーズに登場するのは今回が初めて。
グランツーリスモ7は、シャオミEVとの共同開発プロセスを通じて、シャオミ SU7ウルトラを追加し、そのラグジュアリーなデザインとドライビング性能を忠実に再現している。
この高性能EVはグランツーリスモ7でデビューし、世界中のプレイヤーに提供される。今後、シャオミとグランツーリスモは、シャオミ ビジョン グランツーリスモコンセプトカーの開発においても、さらなる協力関係を築いていく予定だ。