(聞き手:千葉知充 写真:井上雅行 TEXT Tomomitsu Chiba PHOTOS Masayuki Inoue)
JAL Agriport(JALアグリポート)取締役 管理部長の齊藤 徹さんに聞いた。
千葉 ここをJALが始めたきっかけは、どのようなものですか。
齊藤 御料鶴は、2020年3月オープンですが、JALグループとして農業に携わろうというところから始まっています。そしてただ農作物を作るのではなく、その一環としてお客様に提供するレストランを運営しています。

JAL Agriport(JALアグリポート)取締役 管理部長の齊藤 徹さんは日本航空から出向して、2022年2月からJALアグリポート農園、ダイニングポート御料鶴の運営に携わっている。今回はMiimoやブロワ、蓄電機E500を実際に使った印象なども聞いた。
JALグループの古民家風レストランと農園で活躍するHondaパワープロダクツ。
齊藤 コンセプトは地産地消です。成田市周辺の特産品を使ったオリジナルメニューでお客様に楽しんでいただき、生産者にも還元したいと考えています。日本の農業の課題をJALは、航空輸送というアセットで海外に輸出し農家に還元できる仕組みを作るという挑戦もしています。その実現のため、拠点は耕作放棄地のある成田空港周辺としました。もうひとつは、安定した事業として一次産業への進出です。こうした取り組みもJALの持続可能な事業へのアプローチのひとつです。

ダイニングポート御料鶴:千葉県成田市川上245-219 TEL 0476-36-5275 公式サイトhttps://jalagriport.com

レストラン内はJALのラウンジを手掛けたデザイナーが設計。JALの制服スタッフが期間限定でおもてなしすることもある。

地産地消のレストランにはレインボーカラーの千羽鶴、飛行機の模型、Hondaパワープロダクツのカタログも置かれる。
千葉 農作物を作るのですか。
齊藤 いちごやさつまいも、じゃがいも、ブルーベリー、ぶどうなどを作っています。いちご狩りを楽しみに訪れていただくことで人流が増え、成田市や他の農家さんに還元できると考えています。また、いちごは出荷もしていますし、さつまいもは「鶴空」というプライベートブランドの焼酎を作り、機内やラウンジで提供したり、ネット販売も行っています。

いちごハウスの受け付けは実際の空港で使われていたJALのカウンターだった。これもJALファンにとってはとても嬉しい。

空港の滑走路をイメージしたハウス内で複数品種のいちごが食べくらべできるいちご狩りは1-5月に実施されている。

紅はるか、紅あずまが栽培され、10-11月にはさつまいも堀りが実施される。また、ここでは他にじゃがいも掘りなども開催。