スポーティ&ラグジュアリーなコクピットは実用性もバッチリ!
インテリアは「2+」構成、つまり前席2名+後席に小さなシートを持つグランツーリスモスタイルで設計され、スポーティなレイアウトの中にも上質な素材と最新インフォテインメントを融合。サウンドシステムや空調も高次元で調和し、フェラーリにふさわしいラグジュアリー性を備えている。
一方で、デジタル面も抜かりはない。15.6インチのメーターパネルや、ダッシュボード中央には10.25インチのタッチスクリーンを、さらに9.8インチの助手席用ディスプレイを備える。AR技術を活用したドライバーアシストなど、現代のGTカーとしての快適性と安全性も確保している。

インテリアではカーボンファイバー素材を多用し、レーシーなムードを漂わす。

決して広くはないが2+のリアシートを備え、スポーツカーでも最低限の実用性を確保。
パワートレーンは3.9L V8ツインターボエンジンを搭載。最高出力は640psに達し、0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/hも僅か9.0秒で到達するという圧巻のパフォーマンスを誇る。
V8エンジンのサウンドチューニングにも注力されており、EVとは対極の“耳で楽しむスポーツカー”としての魅力を最大限に引き出している。サステナビリティの時代においても、官能的な内燃機の価値を再確認させるようなエンジンフィールが、クルマ好きの心を揺さぶる。

3855ccのV8ツインターボエンジンは最高出力640ps/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5750rpmを発生。
注目すべきは、そのドライビングフィールだ。ドライバーを中心に据えたキャビン設計や、専用に設計されたシャシーと電子制御デバイス、さらには前後重量配分50:50という理想的なバランスが、フェラーリならではの走りを約束する。
一方、ドライバー支援の面では、アマルフィは次世代のADASシステムを幅広く採用している。その中には、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、自動緊急ブレーキ、ブランドスポット検出、レーンデパーチャーウォーニング、レーンキープアシスト、自動ハイビームなどが含まれ、オプションでサラウンドビューとリアクロストラフィックアラートも用意されている。
アマルフィは、フェラーリがこれまで蓄積してきた技術、情熱、美学、すべてを注ぎ込んで創り上げた最新の「グランツーリスモ」だ。最近ではクルマの「電動化」が喧伝されているが、このクルマが体現するのはむしろ、アナログなドライビング体験の価値、そして“運転する悦び”そのものである。
価格は24万ユーロ(約4000万円)からで、発売はイタリアで2026年春頃となる模様だ。