フェラーリは2025年7月1日(現地時間)、V8エンジンをフロントミッドに搭載する新しい2+クーペ「Amalfi(アマルフィ)」を発表した。「ローマ」に代わって、ピュアスポーツの伝統を現代へつなぐ“2+”グランツーリスモだ。
V8フロントミッドエンジンの「2+」クーペという理想形
アマルフィはフロントミッドに搭載されるV8ツインターボエンジンと2+2の座席構成を特徴とする跳ね馬のニューモデルで、ハイパフォーマンスと汎用性、洗練された美しさを兼ね備えている。
車名に冠された「アマルフィ」は、イタリア南部の風光明媚な海岸地帯に由来するネーミング。エレガンスとダイナミズムの共存を象徴する。

アマルフィは「ローマ」に置き換わるモデルとなる。
レイアウトはフロントミッドエンジン・リア駆動(FR)で、心臓部にはV8ツインターボエンジンが収まる。
全長4660mm、全幅1974mmという堂々たるボディながら、徹底した軽量化により乾燥車重はわずか1470kgに抑えられている。アルミニウムを主体としたボディ構造が、それを可能にした。

リアには高速走行時の安定性に貢献する一体化したアクティブスポイラーを装備している。
アマルフィのエクステリアは、フェラーリ伝統のグランツーリスモの美学を継承しながら、空力性能を徹底的に追求した造形が特徴だ。
ロングノーズと短いリア、張り出したフェンダーがダイナミックなプロポーションを形成しつつ、ボディ全体に流れるような曲面が空気の流れを最適化。
フロントはエアロダイナミクスを考慮したパーツを採用したほか、リアには可動式リアウイングを備え、ダウンフォースと冷却効率を高次元で両立する。見た目の美しさと機能性が完全に融合したデザインといえる。

フェラーリ アマルフィ(横)

フェラーリ アマルフィ(前)

フェラーリ アマルフィ(後)