2025年7月11日〜13日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第5戦「サンパウロ6時間」がサンパウロ(ブラジル)のインテルラゴス・サーキットで開催される。ひとつの大きな目標とされていたル・マン24時間を終えて、シーズンは残り4戦、ここからチャンピオン争いが激しくなっていく。

トラフィックをかいくぐりながらの慌ただしいレースになる

サンパウロ6時間が行われるインテルラゴス・サーキット(正式名称アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。F1グランプリではおなじみだが、WEC世界耐久選手権には昨年、10年ぶりに復活した。

画像: インテルラゴス・サーキットを走るトヨタGR010ハイブリッド。コース幅が狭く、1周の距離が短いため、36台のマシンが走るWECでは、トラフィックをどうかいくぐるかが重要となる。

インテルラゴス・サーキットを走るトヨタGR010ハイブリッド。コース幅が狭く、1周の距離が短いため、36台のマシンが走るWECでは、トラフィックをどうかいくぐるかが重要となる。

コースは全体がすり鉢状になっていて、スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされており、コース幅はそれほど広くないこともあって、スリリングでダイナミックなオーバーテイクが見られる。

また、アップダウンがありパワーが要求されるが、標高が800mと高いためパワーが出にくく、エアロダイナミクスもポイントとなる。

最大のオーバーテイクポイントは長い高速の最終コーナー終わりにある1コーナー。丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。また、コーナーにはバンクがついているところが多く平均速度は高い。

路面はグリップが低く、6時間の間に路面状況が変化するため適切なセットアップを導き出すのが難しく、また、1周の距離が短いためWECではコース上のトラフィックもひどく、それをかいくぐりながら走る、かなり慌ただしいレースになる。

なお、インテルラゴスの、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。正式名称のアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェは、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。

画像: インテルラゴス・サーキットのコース図。スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされている。

インテルラゴス・サーキットのコース図。スロットル全開の高速の外周と、リズミカルなインフィールドセクションが組み合わされている。

「サンパウロ6時間」は7月11日から走行が始まり、90分間のフリー走行を2回、翌日の12日には、午前中に1時間の最終練習走行が行われ、その後にスターティンググリッドを決定するための予選とハイパーポールが15時25分(日本時間では13日午前3時25分)から実施される。6時間の決勝レースは13日11時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる。

2025年WEC第5戦「サンパウロ6時間」 タイムスケジュール

●フリー走行1回目:7月11日11時〜12時30分(日本時間23時〜24時30分)
●フリー走行2回目:7月11日15時45分〜17時15分(日本時間7月12日3時45分〜5時15分)
●フリー走行3回目:7月12日10時10分〜11時10分(日本時間22時10分〜23時10分)
●ハイパーカー予選:7月12日15時25分〜15時37分(日本時間7月13日3時25分〜3時37分)
●ハイパーカーハイパーポール:7月12日15時45分〜15時55分(日本時間7月13日3時45分〜3時55分)
●決勝:7月13日11時30分〜17時30分(日本時間23時30分〜05時30分)

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