2025年7月11日(現地時間)、アウトモビリ・ランボルギーニはイギリスで開催されている2025グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで新しいレーシングカー「テメラリオGT3」を初公開した。2015年にデビューした「ウラカンGT3」の後継モデルで、市販モデルのテメラリオをベースに開発された。設計、開発、製造をすべてサンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ社内で手掛けた初のコンペティションモデルとなる。
2026年までに開発を完了し、2027年シーズンよりカスタマーチームに供給
「テメラリオGT3は、テメラリオ・プロジェクト初のレーシングモデルであり、ランボルギーニのブランドプロモーションにおける重要なツールとしてモータースポーツへの強いコミットメントをさらに強調するものです」とランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンはコメント。
軽量アルミニウムスペースフレーム、カーボンボディ、V8ツインターボエンジンなど、テメラリオの設計初期段階からレース志向のエンジニアリングを念頭に開発された。
「ウラカンGT3プロジェクトは、スポーツ面でも商業面でも成功を収め、96回のチャンピオンシップ獲得と200台以上の販売を達成しました。テメラリオ・プロジェクトの発足当初から、私たちは常にレーシング派生モデルを構想してきました。テメラリオGT3は、市販モデルのテメラリオと同様に、カスタマーレーシングの新しいベンチマークとなるでしょう」
なお、テメラリオGT3はあらゆるメーカーのタイヤとGT3レギュレーションに対応できるよう現在も開発が進められており、2026年3月のセブリング12時間レースでデビューした後、いつかのレースに参戦しながらさらに開発を重ね、2027年シーズンよりカスタマーチームが参戦できるように供給を開始する。
この移行期間中も、来シーズンもウラカンでレースに参戦するすべてのカスタマーチームへの技術サポートを継続していくとしている。