2025年7月17日〜20日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・エストニアがエストニア中南部のタルトゥを起点としたグラベル(未舗装路)で開催され、トヨタのオリバー・ソルベルグが優勝。2位にはヒョンデのオィット・タナック、3位にもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが入った。序盤からペースの上がらなかったトヨタの勝田貴元は、7番手につけていた最終日の最終ステージを前にエンジン不調によりリタイアに終わった。

2年半ぶりのラリー1と思えないほどのパフォーマンスを披露

一度はトップカテゴリーのシートを失った23歳が臥薪嘗胆、巡ってきたチャンスを見事にモノにした。

画像: 美しい森林の中をハイスピードで駆け抜けるラリー・エストニア。

美しい森林の中をハイスピードで駆け抜けるラリー・エストニア。

前戦までのトヨタのポイントゲッターで、今年は限定参戦となるセバスチャン・オジェが今回エントリーしなかったことで5台目のGRヤリスを与えられたソルベルグは、ラリースタートから、これが2年半ぶりのラリー1と思えないほどのパフォーマンスを見せる。

木曜夜のタルトゥ市内でのスーパーSSでこそ7番手と慎重な出だしだったものの、本格的な“開戦”となる金曜日のSS2で、もっとも有利な後方スタートだったとはいえ2番手以下を圧倒するベストタイムを出していきなり首位浮上。

その後もトヨタのワークス登録勢であるエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、勝田貴元の3人がスタート順の不利やマシンフィーリングの悪さにタイムが伸びない中、唯一、地元での優勝を狙うタナックに遜色ないパフォーマンスを見せ、SS4、SS7でもベストタイムを奪取。この日を終わってみれば12.4秒に差を広げて首位をキープした。

画像: デイ2でトップに立ったトヨタのオリバー・ソルベルグ。経験豊富なドライバーたちを相手に、後方からのプレッシャーの中、デイ2を12.4秒の首位で終えた。

デイ2でトップに立ったトヨタのオリバー・ソルベルグ。経験豊富なドライバーたちを相手に、後方からのプレッシャーの中、デイ2を12.4秒の首位で終えた。

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