卓越した性能と優雅さを併せ持つ2+2FRスポーツカー

フェラーリジャパン代表取締役社長のドナート・ロマニエッロ氏とフェラーリS.p.A ヘッド オブ プロダクト マーケティングのエマヌエレ・カランド氏が登壇。
「フェラーリ アマルフィ」は2019年に登場した「ローマ」の後継車にあたります。フェラーリということで高性能であることは後述するスペックからもわかりますが、どちらかというと「快適性も備えたGTカー」という立ち位置にあるモデルだといいます。
これはその車名にも込められています。「アマルフィ」はイタリア南部にある風光明媚なリゾートの地名で、これにあやかってこのクルマのエレガンス(優雅さ)とダイナミズムを表現したといいます。
ちなみに、アマルフィと同じポジションにある過去のフェラーリを振り返ると、カリフォルニア、ポルトフィーノ、ローマ、そして今回ご紹介するアマルフィと地名に由来する車名が続いています。そして、今後もこの“地名シリーズ”は続いていく可能性が高いと思われます。
「ミニマル」を軸にした流麗かつクリーンなエクステリア

全体的なフォルムはローマに近い。前後重量配分は50:50を実現。
ここからはエクステリアを詳しく見ていきます。そのボディは遠目に見ると1世代前のローマによく似た、流麗なロングノーズ・ショートデッキ・スタイルです。ただし近くでよく見ると、その細部はローマとだいぶ異なります。
例えば、そのフロントマスクです。アマルフィのヘッドライトユニットはローマよりもさらに上下幅が削られたデザインとなり、ボンネット前端部の処理はプロサングエに通じるものを感じます。

テールランプ下部の造形がローマよりも平坦でシンプルになった。
また、リアまわりのデザインはローマよりも凹凸が減り、より滑らかな造形となりました。実はこういった滑らかかつ流麗なデザイン処理は意識的に行われたもので、「ミニマル」であることを目指した結果だと言います。
なお、発表会時に登場したアマルフィのボディはいかにもフェラーリらしい鮮烈なレッド(ロッソ・ポルトフィーノ)でしたが、このモデルのボディの訴求色は「ヴェルデ・コスティエラ(Verde Costiera)」。意訳すると「海岸の藍緑色」と言ったところでしょうか? 写真で見ても美しい色ですが、実車ではどう見えるのかが気になるところです。

こちらがアマルフィの訴求ボディカラーの「ヴェルデ・コスティエラ」。