2025年8月6日、ホンダは配送用電動アシストマイクロモビリティ「ファストポート イークアッド(Fastport eQuad)」プロトタイプが、「レッド・ドット・デザイン賞」デザインコンセプト部門において最高賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞したと発表した。

世界的に権威のあるデザインに関する賞を受賞

画像: 「ファストポート イークアッド」の走行イメージ。

「ファストポート イークアッド」の走行イメージ。

レッド・ドット・デザイン賞は、1955年に設立された、世界的に権威あるデザインに関する賞の一つだ。今回、同賞のデザインコンセプト部門において最高賞を受賞した「ファストポート イークアッド」は、ライダーがペダルを漕ぐ力を原動力とし、それを電動アシストで補助する1人乗りの配送用マイクロモビリティだ。

ライダーのペダル操作を電子的に動力に伝えるペダル by ワイヤ方式と、ペダル操作を電力で補助するペダルアシスト駆動システムを組み合わせ、力強く滑らかで静粛性の高いゼロエミッション走行を実現する。米国や欧州の自転車レーンでの走行を想定して設計されており、複雑な交通環境や渋滞が多い都市部での物流のスピードや効率性の向上に寄与することを目指している。2026年夏に本格的な量産を開始する予定だ。

また、電動二輪車「EV ファン コンセプト(Fun Concept)」、と「EV アーバン コンセプト(Urban Concept)」が同部門で、二輪車の電動過給機付きV型3気筒エンジンのコンセプトムービー「New V3 エンジン コンセプト ディザー(Engine Concept)」がブランド&コミュニケーションデザイン部門で、それぞれ「レッド・ドット賞」を受賞した。それぞれの特徴を紹介していこう。

EV ファン コンセプト

ホンダ初のスポーツモデルの電動二輪車で、次世代の電動モーターサイクルとして、静かに走り抜ける新しい感覚と、電動ならではのエモーショナルなライディングフィールの実現を目指し、現在開発を進めている。ホンダの長年にわたる二輪車開発の技術が実現する高次元の「走る・曲がる・止まる」の性能に加えて、電動による静かで振動のない新しい乗り味や、固定式バッテリーが実現するスリムで扱いやすい車体パッケージによって、ガソリン車とは異なる新しいエモーショナルな体験を提供する。ホンダ二輪車初の固定式バッテリーを搭載した中型排気量帯相当のネイキッドタイプのスポーツモデルとして、2025年度中に投入を予定している。

画像1: 世界的に権威のあるデザインに関する賞を受賞

EV アーバン コンセプト

ホンダが考える都市型電動モビリティとして、ありたい姿をゼロから再構築したコンセプトモデル。直感的なHMI(ヒューマン マシン インターフェース)を持ち、ソフトとハードが融合した、新しい体験ができるモビリティだ。より多くのユーザーへ移動の自由を開放するとともに、一人ひとりのモビリティライフの可能性を拡張することを目指している。

画像2: 世界的に権威のあるデザインに関する賞を受賞

電動過給器付きV型3気筒エンジン

ホンダは、ユーザーの期待を超える魅力的な商品の提供に向けて、二輪車として世界初(ホンダ調べ)の「電動過給機」を搭載したV型3気筒エンジンを新たに開発している。エンジン回転数に関わらず任意に過給をコントロールすることで、低回転からハイレスポンスなトルクデザインを実現している。加えてスペースが限られている二輪車において、過給機の冷却に使うインタークーラーを必要としない設計とすることで、配置の自由度の高さを生かしたマスの集中化と、軽量化にも貢献している。

画像: - YouTube youtu.be

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ホンダでは、この革新的なマイクロモビリティ「ファストポート イークアッド」を用いて、都市部などでのラストマイルの配送において新たなソリューションの提供を目指す新事業「ファストポート(Fastport)」を展開。北米および欧州をはじめとするグローバル市場におけるマイクロモビリティ市場へ新たに参入する。

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