認定中古車として販売される車両の条件
Assured Pre−Owned=APO・・・聞き慣れない言葉だが、安心が保証された中古車という意味である。これはヒョンデ モビリティ ジャパン(以下、ヒョンデ)の認定中古車のことである。
日本への乗用車販売の再参入後は、電気自動車(BEV)のみを販売するヒョンデ。つまり認定中古車として販売される車両もすべてEVのみとなるわけだ。具体的には、IONIQ 5、KONA、INSTERの3モデルが、ヒョンデのAPOとして販売されることになる。
もちろん、APOとして認定されるには一定の条件がある。それは、初年度登録から8年10万km以内の正規輸入車のみであり、新車登録時からメンテナンスノートがあること、ヒョンデの指定整備拠点で定期点検整備、定期交換部品の交換および法定点検を実施していること、また修復歴のある車両は認定されない。さらに競技用車両やレンタカー、タクシーなどの事業用車両、キャンピングカーや教習車といった特殊用途車両、その他にも自家用車以外で保安基準に適合しない車両は認定中古車として販売しないという。

ヒョンデ モビリティ ジャパン販売企画チーム シニアスペシャリスト 渡邊雄哉さんに話を聞いた。
EVの中古車を購入するときの不安を解消
中古車、それもBEVは大丈夫なのだろうか。品質は? 保証は? バッテリーは? 実際の物件はどこに行けば確認できるのか? 試乗はできるのか?・・・こうしたさまざまな疑問をヒョンデの担当者、販売企画チームのシニアスペシャリスト渡邊雄哉さんに聞いてみた。
渡邊さん「ヒョンデの認定中古車は、納車前に独自に定める120項目(※)の点検整備を実施しているので品質は当然のこと、安心、安全にEVライフをはじめられます。また保証は、初度登録から5年の新車保証に加え、1年間走行距離無制限の認定中古車保証(APO保証)が自動的に付帯されます。また有償となりますが、さらに1年間の延長保証も選ぶことも可能です。さらにそれとは別に高電圧バッテリー保証は、初度登録から8年16万kmとなります。これには24時間365日全国に対応するロードアシスタントサービス(新車保証期間+認定中古車保証対象期間)も付いてくるのが特徴です」
※120の点検項目:かじ取り装置6項目、制動装置12項目、動力伝達装置・緩衝装置12項目、駆動装置・内圧容器及びその付属装置8項目、灯火装置・ボディ12項目、電気装置32項目、その他32項目
横浜、大阪、沖縄、福岡、仙台、京都などショールームこそ各地にあるが、新車はインターネットを使ったオンライン販売のみで、販売店を持たないのが特徴となる日本でのヒョンデ。実際の認定中古車物件はどこで展示・販売されているのだろうか。
渡邊さん「現在(取材した8月1日時点)は、Hyundai Customer Experience Center横浜 (CXC横浜=神奈川県横浜市港北区北新横浜2-2-1/TEL045-717-8325)のみで展示・販売していますが、今後はCXC大阪にも広げる予定です。さらに全拠点にそれを広げていくことも考えいます」

ヒョンデ カスタマー エクスペリエンスセンター横浜。ここに行けばAPO(認定中古車)が在庫物件が確認できる。