クルマの常識を変える現代版「ノイエ・クラッセ」
ノイエ・クラッセのために開発された第6世代BMW eDriveテクノロジーは、効率の良い電気モーター、円筒型バッテリー・セルを搭載した新たな高電圧バッテリーとエナジーマスター、800V高電圧システムが採用され、フロントとリアに1つずつモーターが配置されるiX3 50 xDriveは、345kW/470hpの出力と645Nmのトルクを発揮し、800kmの航続可能距離を実現する。

ノイエ・クラッセのために開発された第6世代BMW eDriveテクノロジー。先代システムから大幅な進化を遂げ、エネルギーロスを40%、重量を10%、製造コストを20%カットしているという。
充電エクスペリエンスも革新的で、400kWもの最大充電レートを誇り、800V直流(DC)急速充電ステーションを利用して、350km以上も走行できるエネルギーをわずか10分で充電することができる。また、400VのDC充電ステーションでも充電可能で、多様な双方向充電機能も搭載される。
より性能を高めた高性能コンピューター「スーパーブレイン」は、従来の10倍の情報処理能力を発揮し、ドライビングダイナミクス、自動運転および自動駐車機能、インフォテインメント、エレクトロニクスアーキテクチャーをコントロール。AIベースのアプローチで、人間と車両の協調的なインタラクションを最適化している。

リアエンドも力強くスポーティ。リアの中心まで延びるテールライトはBMWらしいL型ライトに水平方向の新解釈を加えている。ラゲージルーム容量は520Lから最大1750Lを確保。
このノイエ・クラッセ第一弾となる次世代「BMW iX3」の量産は、ハンガリーにあるBMWグループのデブレツェン工場の新設される組み立てラインで開始され、2025年暮れ以降にデリバリーが開始される。その皮切りとなるのは、出力345kW/470hp、航続可能距離800km(WLTPモード、暫定値)、電動4輪駆動が特徴のBMW iX3 50 xDriveで、これに続いて、エントリーモデルをはじめとした他の電気自動車モデルが製造される。
BMW AG取締役会会長のオリバー・ツィプセは、「ノイエ・クラッセは、未来を見据えたBMW史上最も大規模なプロジェクトであり、テクノロジー、ドライビング・エクスペリエンス、デザインにおける大きな飛躍として位置付けられます。すべてが刷新されているにもかかわらず、ノイエ・クラッセはじつにBMWらしいクルマです。搭載されるドライブトレーンと関係なく、BMWの製品範囲全体が、ノイエ・クラッセがもたらす革新の恩恵を受けます。かつて大胆な構想として始まったものが、今では現実となりました。BMW iX3は、ノイエ・クラッセとして量産される初めてのモデルとなります。我々は、BMW史上最も成功した電気自動車の1つを次世代モデルの形で路上へと送り出すだけではなく、BMWの新たな時代を切り開くのです」とコメントしている。