ホンダ軽自動車初のシングルペダルコントロールを採用
走行面では、ホンダの軽乗用車として初めてシングルペダルコントロールを採用。アクセルペダルだけで加減速から完全停車まで操作可能とし、街中や駐車時の“ペダル踏みかえ”の手間を大幅に軽減している。
さらに、冷暖房によるバッテリー温度制御や充電温度制御を含めたシステムにより、夏季・冬季の航続距離や充電時間の安定性も確保。普通充電では約4.5時間、急速充電では約30分での充電を可能とし、実用性の高さを追求している。

シングルペダルコントロールスイッチ。アクセルペダルを踏むと前進、緩めると減速・停止までコントロールすることができる。
安全装備も充実しており、Honda SENSINGを全タイプに標準搭載。軽乗用EVとしては初となるトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援)を含む渋滞時支援機能や、衝突後の二次被害軽減を支援する「衝突後ブレーキシステム」など、最新の運転支援技術が盛り込まれている。
グレード構成は、ベーシックな 「e: G」と上級仕様の「e:L」の2タイプ。e: Gはディスプレイオーディオをオプション設定できる一方で、e: Lには最初から9インチのHonda CONNECTディスプレイ、14インチアルミホイール、本革巻きステアリング、急速充電機能などが標準装備される。
価格は e: G が約269万9400円、 e: L が約319万8800円と設定されている。N-ONE e: は、令和7年度の補助金対象となっており、国からの補助金(CEV補助金)は57万4000円のほか、各自治体の補助金が設定されているところもある。
「Honda Charge」でEVライフの充電体験を刷新
N-ONE e: の発売と同じくして、ホンダはEV充電ネットワークサービス「Honda Charge」を9月12日から提供開始する。

Honda Chargeの充電器。シームレスな充電体験を提案し、EV普及に向けた環境整備を加速する。
Honda Chargeは、CHAdeMO規格に準拠したEV充電器として日本初となるプラグアンドチャージ(Plug & Charge)システムを導入。
充電用プラグを車両に差し込むだけで、ユーザーの認証、充電、決済までが自動で行われる仕組みであり、従来のカードやスマートフォン操作による認証プロセスを不要とすることで、充電時の“手間”や“待ち”のストレスを大きく低減する。
また、専用アプリ「Honda Charge」では、充電器の検索から予約、充電の進捗状況確認、決済までを一括で管理でき、計画的な充電計画を立てることが可能になる。
2025年9月時点では732基(急速充電器103基、普通充電器629基)が利用可能で、今後Honda Cars店舗や商業施設などへの拡大を進め、2030年までに“数千口規模”の大規模なネットワークを構築する計画である。

プラグアンドチャージシステムは、EVに充電プラグを差し込むと自動でユーザーを認証し充電を開始。従来の認証用カードやスマートフォンによるユーザー認証、充電開始のボタン操作が不要だ。

専用のスマートフォンアプリ「Honda Charge」の提供も開始。アプリで充電器の検索や予約などを一括管理できる。