さらに鍛えられたボディ骨格と高負荷時の冷却性能
豊田章男会長は、モータースポーツ参戦を通じて常に「もっといいクルマ」を追求し続けてきた。GRカローラの開発には、その信念が反映されている。今回の一部改良にも、ユーザーを虜にするクルマ作りへのこだわりが強く感じられる。

強化したボディ骨格により、街乗りからサーキットユースまで、あらゆる場面でクルマとドライバーとの一体感を高めることが可能になった。

高負荷が連続する過酷なドライブシーンなどの高温環境下でも出力を安定させ、G16E-GTSエンジン本来のポテンシャルを十分に発揮させることが可能になる。
新しいGRカローラは、より過酷なステージでの走行を想定した進化を遂げた。たとえばボディの剛性を高めるため、構造用接着剤の塗布量を約74%も増量。フロントボディ、フロア、リアホイールハウス付近を中心に、質量の増加を最小限に抑えつつ剛性が高められている。
また、エンジンの冷却性能を向上させるために、新たにクールエアダクト(2次吸気ダクト)を追加した。フロントグリルから直接外気をとりこむことで、吸気時の空気温度を大幅に下げることができる。これによって高負荷時でもエンジン出力が安定するので、ドライバーは安心してスポーツドライビングに没頭できるはずだ。
まるでレーシングカーのような、サウンドエフェクトを採用
GRカローラは、ドライブの時間をさらに快適&刺激的にするために、JBLプレミアムサウンドシステムに新たな機能を追加した。ラゲージに新しくサブウーハーを搭載することで、8スピーカーから9スピーカーシステムに変更。従来から装備していたアクティブノイズコントロールによるこもり音の抑制など、各種チューニングが最適化されている。

ラゲージに新たに搭載したサブウーハーによって、オーディオサウンドはよりクリアで迫力のある音響を実現することができる。従来から装備していたアクティブノイズコントロール(ANC)のチューニングも最適化。
このJBLプレミアムサウンドシステム搭載車には新たに、アクティブサウンドコントロール(ASC)を装備。加減速や駆動力の変化に対応したスポーツサウンドをスピーカーから鳴動させることで、ドライバーはよりいっそう濃厚なクルマとの一体感を味わうことができる。
アクセルオフ時に「バブリング音」を発生させる演出も、ユニークだ。ターボラグを低減するため、排気の工程で爆発を起こさせるアンチラグ制御が作動しているときに発生するハブリング音は、日々のドライブにもリアルなモータースポーツ感覚をプラスしてくれそうだ。