フェルスタッペンの復活でタイトル争いに変化!?
では今年のアゼルバイジャンGPはどんなレースになるかだが、前戦イタリアGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションからマクラーレンの2台を圧倒して快勝。最後までそのポジションを脅かされることなく、最後は19秒以上の差をつけてフィニッシュした。
フェルスタッペンにとっては、第7戦エミリア・ロマーニャGP以来、久々のシーズン3勝目となったが、再びかつての速さを取り戻すことに成功したのか、アゼルバイジャンでどういう走りを見せるか興味深い。
注目はこのコースを得意とするフェラーリのシャルル・ルクレール。ただし、2021年から2024年まで4年連続でポールポジションを獲得しているものの、まだここで勝利はない。今年こそポールポジションから優勝したいところだろう。
優勝候補の筆頭はやはりマクラーレンの2台。ピアストリとノリスのポイント差は31、お互いリタイアは許されない状況で無理なバトルは避けたいところだけに、予選でできるだけ上位のポジションを獲得して、ライバルを一気に引き離す戦略だろう。
【参考】2025年F1第16戦イタリアGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)53周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス )+19.207s
3位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス ) +21.351s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+25.624s
5位 63 G.ラッセル(メルセデ ス)+32.881s
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+37.449s
7位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+50.537s
8位 54 G.ボルトレート(キックザウバー・フェラーリ)+58.484s
9位 12 K.アントネリ(メルセデス)+59.762s
10位 6 I.ハジャー(レーシングブルズ・ホンダRBPT)+63.891s
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13位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+80.701s
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス )
【参考】2025年F1ドライバーズランキング(第16戦終了時)
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)324
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)293
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)230
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)194
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)163
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)117
7位12 K.アントネリ(メルセデス)70
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ)66
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19位 22 角田裕毅(レッドブル)12
【参考】2025年F1コンストラクターズランキング(第16戦終了時)
1位 マクラーレン 617
2位 フェラーリ 280
3位 メルセデス 260
4位 レッドブル 239
5位 ウイリアムズ 86
6位 アストンマーティン 62
7位 レーシングブルズ 61
8位 キックザウバー 55
アゼルバイジャンGP開幕を前に、タイヤを供給するピレリは「今年のアゼルバイジャンGPでは、昨年よりも1段階柔らかい、最もソフトな3種類のコンパウンドを供給します。具体的には、ソフト=C6、ミディアム=C5、ハード=C4となります。グリップと摩耗の少ないバクーでは、昨年と同じコンパウンドの組み合わせでは確実に1ストップ戦略となるはずで、今回は2ストップの可能性が広がるでしょう。もっとも、各チームとドライバーはタイヤマネジメントの技術を向上させており、1ストップも有力な戦略であることに違いはありません。また、バクーは市街地コースですが、非常に長いストレートがあり、タイヤに大きな縦荷重が加わるのも特徴で、1ストップ戦略の場合はその点にも注意しなければなりません」と分析している。

アゼルバイジャンGPを前にピレリが公開した分析データ。
第17戦アゼルバイジャンGPは9月19日12時30分(日本時間17時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:9月19日12時30分〜13時30分(日本時間178時30分〜18時30分)
フリー走行2回目:9月19日16時〜17時(日本時間21時〜22時)
フリー走行3回目:9月20日12時30分〜13時30分(日本時間17時30分〜18時30分)
予選:9月20日16時〜17時(日本時間21時〜22時)
決勝(51周):9月21日15時〜(日本時間20時〜)