「2つの受賞」と「史上初の快挙」を記録
ベントレーのヘリテージ コレクションは、現在、106年にわたるベントレーの歴史を体現する50台で構成され、そのうち40台は公道走行可能なロードカー、10台は現役で走行できるレーシングカーだ。

「ツール デレガンス」に参加した、1939年製 Mk V コーニッシュ(写真左)。
世界最高峰のクラシックカー コンクールのひとつ、「ペブルビーチ コンクール デレガンス(以下、ペブルビーチ)」では、新たなデザインビジョンを体現するコンセプトカー「EXP 15」が、コンセプトカー専用展示エリア「コンセプト ローン」に出展され注目を集めた。
一方、世界に一台しか存在しない1939年製 Mk V コーニッシュ(タイトル写真)は、ペブルビーチの75年の歴史において、メーカー出展車両として初めて正式審査の対象となった。15年以上にわたる復元プロジェクトで蘇り、オリジナルのナンバープレートで再登録され、コンクールに先立ってモントレーの海岸を走る「ツール デレガンス」にも参加した。
ブレナム宮殿で開催された「サロン プリヴェ コンクール」では、1953年製 Rタイプ コンチネンタルが、HJマリナー製コーチワークを持つクラシックカー専用クラスに出展。ヘリテージコレクションとして初のコンクール受賞となる「クラス優勝」を獲得した。

「サロン プリヴェ コンクール」に出展された、1953年製 Rタイプ コンチネンタル。
「ハンプトン コート コンクール of エレガンス」では、1930年製 8L ウェイマン サルーンが登場。W.O.ベントレーの最高傑作とも評されるこの車両は、生産100台のうち2番目の車両。現在もセレモニー用の「会⻑車」として特別な役割を担っている。今回新設された「メーカー部門」に出展し、見事に最優秀賞を獲得した。
ヘリテージ コレクションの次のトピックは、ベントレー 4ドアサルーンの3つの記念すべき節目。これを記念して、2025年10月には3台の特別仕様フライングスパーが発表される予定だ。

「ハンプトン コート コンクール of エレガンス」に出展された、1930年製 8L ウェイマン サルーン。