2025年9月22日(現地時間)、ヒョンデモーターカンパニー(以下ヒョンデ)は米国ニューヨークで「CEO Investor Day」を開催し、野心的な成長戦略を発表した。この「CEO Investor Day」は投資家やステークホルダーに向けて中長期的な戦略を共有するイベントで、今回初めて韓国外で開催された。製品拡充、生産体制の強化、そして技術革新に対する強いコミットメントが示されている。

各地域市場に特化したモデルを展開するとともにレンジエクステンダー EVも投入

EV戦略においては、各地域市場に特化したモデルを展開。欧州市場向けには「IONIQ 3」を導入し、大衆市場をターゲットに次世代インフォテインメントシステムを搭載。インド市場では、現地ドライバーのために特別に設計された同国初のEVを投入し、現地サプライチェーンも活用。中国市場には現地生産の「Elexio SUV」およびCセグメント電動セダンを導入する。これらの新モデルは既存EVラインアップを補完し、多様な市場の消費者に幅広い選択肢を提供する。

2027年からはレンジエクステンダー EVも投入。最適化されたバッテリーとエンジンの統合により、航続距離600マイル(約960km)を実現し、EV同様の走行体験を提供する。独自のレンジエクステンダー EVは、従来型とは異なり内製の高性能バッテリーを活用し、バッテリー容量を半分以下に抑えながらフルEV並みの性能を発揮するという。

高性能ブランド「N」は、2030年までに7車種以上に拡大し、年間10万台以上の世界販売を目指す。7月に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開された新型「IONIQ 6 N」は、3種類の温度最適化モードや独自のN感覚エンゲージメント技術を搭載し、高性能EVの新たなパラダイムを提示する。

ラグジュアリーブランド「ジェネシス」は、設立10周年を迎え、累計販売台数は100万台に到達し、20以上のグローバル市場で二桁の利益率を維持しているが、2030年までにさらに年間販売35万台を目指し、ラグジュアリーSUV「X Gran Equator」や「Neolun」、「Magma Halo」、ウルトラ・ビスポーク車両などを投入する。また、Genesis Magma Racing は2026年にFIA世界耐久選手権(WEC)、2027年にIMSAスポーツカー選手権に参戦する。

またGMとの戦略提携の成果は、2028年以降、共同開発車両5モデルを投入という形で実を結ぶ予定で、生産が本格化すれば、年間販売台数は80万台が見込まれる。

画像: 欧州市場向けに開発が進められる「IONIQ 3」。9月に行われたIAAモビリティで世界初公開された。

欧州市場向けに開発が進められる「IONIQ 3」。9月に行われたIAAモビリティで世界初公開された。

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