地元優勝が期待されたトヨタは表彰台にも届かず
地元優勝が期待されたトヨタは、スタート直後から困難に直面。8番手グリッドからスタートした8号車は、35号車アルピーヌに後方から接触され左後輪がパンク。この修復のためフルコースイエロー中に緊急ピットインを余儀なくされて17位に後退し、さらにフルコースイエロー中の手順違反により3分間のストップ&ゴーというペナルティを科され、2周遅れの最後尾18位までポジションを落とし、優勝争いから早くも脱落。その後も最後まで安定した走りで粘り強く走り続けたが、16位でフィニッシュとなった。
一方、14番手からスタートした7号車は、最初のスティントをクリーンに走り切り、トップ10圏内を狙える位置まで浮上。6号車ポルシェと36号車アルピーヌを立て続けにパスして9位へと順位を上げると、レース2時間を経過した時点で一気に3位へ浮上。その後も好走を続け、レース折り返しの3時間経過時には、一時2位にまで順位を上げたが、その後に出されたセーフティカーにより上位争いのチャンスを逃してしまった。
これは、燃料がほぼ尽きていたことから、セーフティカー導入によるピットロード閉鎖中に給油を余儀なくされたためで、ルールに従って隊列の後方の13位でコースに復帰し、残り2時間でレースが再開されると、猛烈な追い上げを見せてトップ10圏内に復帰し、最終的に7位でチェッカーを受けた。
トヨタにとっては厳しいレースとなったが、チームは表彰台獲得に向けて次戦第8戦最終戦に挑むことになる。

週末を通じて6万6400人の大観衆が富士スピードウェイに集まる中、優勝が期待されるトヨタは奮戦。7号車はバーチャルセーフティカーにより上位進出したものの、不運なタイミングで導入されたセーフティカーによりポジションを落とし、7位でフィニッシュ。
次戦「バーレーン8時間」レースは、現地時間11月6日、中東のバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕、決勝は11月8日に行われる。
2025年WEC第7戦「富士6時間」 決勝
1位 35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランス (シャタン/ハプスブルク/ミレッシ) 202周
2位 93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ(レスタ/イェンセン/ベルニュ)+7.682s
3位 6 ポルシェ963・ポルシェペンスキー (エストレ/ヴァンスール) +8.187s
4位 5 ポルシェ963・ポルシェペンスキー(アンドラウアー/ジャミネ)+16.083s
5位 009 アストンマーティン ヴァルキリー (リベラス/ソレンセン) +39.767s
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7位 7 トヨタG010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース) +45.031s
16位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮 )+2L
2025年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第7戦終了時)
1位 フェラーリ 204
2位 ポルシェ 165
3位 キャデラック 143
4位 トヨタ 105
5位 アルピーヌ84
6位 BMW78
7位 プジョー 75
8位 アストンマーティン12
2025年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第7戦終了時)
1位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(51フェラーリ)115
2位 クビサ/イーフェン/ハンソン(83 フェラーリ)102
3位 エストレ/ヴァンスール(6 ポルシェ)94
4位 リン/ナト/スティーブンス(12 キャデラック)81
5位 フォコ/モリーナ/ニールセン(50 フェラーリ)75
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6位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(7 トヨタ)50
11位 ブエミ/ハートレー/平川亮(8 トヨタ)39