二輪やe-MTBも進化、新領域のモビリティが拡大
四輪だけでなく、二輪分野でも新たな挑戦が行われている。今回のショーでは、既存の枠組みにとらわれず、驚きや感動を提供する電動二輪コンセプトモデルが初公開される。

EV Urban Concept:日常の移動をもっと楽しく、もっと自由にすることを目指した都市型EVコンセプト。コンパクトなボディにホンダらしい遊び心と走る歓びを凝縮したモデルだ。
ホンダが長年培ってきたバイク開発のノウハウを活かしつつ、電動化時代ならではの新しい体験価値を提案する意欲的なモデルとなる。
さらに、2023年にコンセプトとして披露された電動アシスト付きマウンテンバイク(e-MTB)も、市販を見据えたプロトタイプとして姿を現す。
「Ride Natural・Reach New Peaks」という開発コンセプトのもと、自然と一体になって走りながら新たな高みを目指す走破性を追求。eモビリティの可能性を自動車やバイクの枠を超えて広げる存在となる。

CUV e::交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を動力用電源に採用した、原付二種(第二種原動機付自転車)の電動二輪パーソナルコミューター。
プレリュードやN-ONE e:も登場、最新の量産モデルも充実
ショー会場には、2025年9月5日に発売された新型「PRELUDE(プレリュード)」も展示される。Honda独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させ、環境性能と日常の実用性を高めつつ、「操る喜び」を継承する“電動時代のスペシャリティスポーツ”として位置づけられている。プレリュードという名前が示す通り、今後の電動スポーツカー時代の“前奏曲”となるモデルだ。

プレリュード:進化したe:HEVを搭載し、「操る喜び」と環境性能を両立した新時代のスペシャリティスポーツ。
同じく9月12日に発売された軽EV「N-ONE e:(エヌワン イー)」も出展される。初代「N360」から受け継がれる愛らしいデザインや取り回しの良さはそのままに、EVならではの力強く静かな走りを実現。日常使いに寄り添う“スタンダードEV”として、幅広いユーザーに訴求するモデルに仕上がっている。

N-ONE e::初代N360の精神を受け継ぎ、軽EVとして日常に寄り添う力強く静かな走りを実現した新モデル。
さらに、ロードスポーツの象徴「CB1000F」や「CB1000F SE」、燃料電池車「CR-V e:FCEV」など、四輪・二輪ともに量産モデルの展示も充実。欧州向けの「Honda e-MTB」や北米向けの「Acura RSX Prototype」など、グローバル戦略を見据えたモデルもブースを彩る。

CB1000F Concept:CBシリーズの伝統を受け継ぎつつ、現代的なパフォーマンスとスタイリングを融合させた新世代ロードスポーツ。

CB1000F SE Concept:ヘッドライトカウルなどで存在感を高め、トラディショナルなCBスタイルをより際立たせた特別仕様車。

CR-V e:FCEV:燃料電池技術を搭載し、環境性能と実用性を高次元で両立した次世代SUV。

Acura RSX Prototype:先鋭的なデザインと先進技術を融合し、北米市場での新時代を切り拓くスポーツSUVプロトタイプ。
陸と空の展示だけで終わらないのがホンダらしさだ。2025年6月に北海道で離着陸実験を行った「サステナブルロケット」の実験機も展示される。
ロケット機体の再使用技術に加え、再生可能燃料の活用という持続可能な宇宙開発を見据えた取り組みは、Hondaのモビリティ事業が地球を超えて宇宙へと広がっていることを示す象徴といえる。

サステナブルロケット:地球を超え、宇宙へと挑戦のフィールドを広げる新たなモビリティ。再使用技術と再生可能燃料の活用を目指す。
「Japan Mobility Show 2025」のホンダブースは、単なる新車発表の場ではない。電動化や自動運転、サステナビリティといった自動車産業の潮流を背景に、ホンダが掲げる“夢”の実現を具現化する場となっている。
新世代EV「Honda 0シリーズ」から、宇宙へと挑むロケット技術まで、その幅広い領域はホンダが「総合モビリティカンパニー」として未来の移動をどう描いているかを雄弁に物語っている。
Japan Mobility Show 2025 Hondaプレスカンファレンス
●日時: 日本時間2025年10月29日(水)午前11:15~11:30
●場所:東京ビッグサイト、東ホールHondaブース内
「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」Hondaブース プレスカンファレンス
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