自動車専門誌、月刊モーターマガジンで連載している最新BEVの長期レポート。2025年3月からテストしているのは ヒョンデ コナ Nライン、その7回目。

エアコンがフル稼働すると電力消費量も多い

今月も暑さの話から入ってしまうが、書かずにはいられない。本当に毎日暑い。クルマのエアコンはフル稼働、大活躍だ。いくら電費が悪くなっても使わずにはいられない。もうこれがなくては、生命の危険に脅かされるだろう。おかげさまで、コナのエアコンはとても快調に稼働しているので助かっている。さらにシートベンチレーションも使うことで移動がとても快適になっている。

ところでコナには、総使用電力に占める空調システムの使用割合を表示できるが、酷暑時期にエアコンやシートベンチレーションをフル稼働させていると、最大で空調システムに約35%使用しているときがあることがわかった。通常は10〜20%程度なのでやはり暑いと空調に電気を多く使用しているのだ。ただし、それによって走行性能に大きな影響はないが、高温のまま続けば駆動用バッテリーのパフォーマンスが制御されることもあるので注意が必要だ。

画像: 長期テスト車コナ Nラインのボディカラーはアルティメットレッドメタリックだが、他に写真のようなアストラスホワイトもある。

長期テスト車コナ Nラインのボディカラーはアルティメットレッドメタリックだが、他に写真のようなアストラスホワイトもある。

さて今回は、いつも助けられているコナの便利なアラート機能についていくつか書いてみたい。まずは、「前方車両が発進しました」、「ライトが点灯していません」のふたつである。

前者は、信号待ちや渋滞中に前方車両が発進したことに気が付かないで止まってるとそれを教えてくれ、進行を促すものである。そして後者は、ヘッドライトをオフにしたまま走り出すと、それを気づかせてくれる表示である。ちなみにヘッドライトは、基本的にAUTOにしたままだが、屋内で車両の電源を入れたまま充電するときなどは、オフにすることがあり、それを忘れてそのまま走行するとこの警告が表示されるのである。

画像: アクセル&ブレーキペダルは滑りにくい仕様のアルミ製を装備している。これはコナとコナ Nラインの2モデルに違いはない。

アクセル&ブレーキペダルは滑りにくい仕様のアルミ製を装備している。これはコナとコナ Nラインの2モデルに違いはない。

ほかにもコナには、「有害な空気を検知したので外気を遮断します」や「充電口が開いています」、「充電量が減少しています。最寄りの充電ステーションを探しますか」などが表示される。どれも痒いところに手が届くような親切ぶりだが、こうしたところにもコナの素晴らしさが実感できる。

もちろん、こうした機能を持っているクルマもあるが、長い時間や距離、さまざまな状況で使用して実際にどのように便利なのか経験するとしないとでは大きく違う。この企画はそうしたことへも言及できることがメリットでもある。

画像: 直近7期間の電費履歴を見ると条件がいいと8km/kWhを超えるが、この夏のようにエアコンフル稼働では6km/kWh台前半だ。

直近7期間の電費履歴を見ると条件がいいと8km/kWhを超えるが、この夏のようにエアコンフル稼働では6km/kWh台前半だ。

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