アストンマーティンは2025年伝統のDBシリーズに、新たな頂点となるモデル「DB12 S」を発表した。最高出力は700psに達し、0-60mph(約96km/h)加速はわずか3.4秒。動力性能だけでなくシャシ制御、空力、内装まで徹底強化され、真の“スーパーツアラー”として君臨する。

アストンマーティン DB系統の新たな頂点が登場

アストンマーティンは、伝説的モデル群「DBシリーズ」において、新たな頂点モデルDB12 Sを正式発表した。これは、既存のDB12をベースに“さらに尖らせた”パフォーマンス版であり、ブランドのスポーツライン「S」モデルの最新作である。

画像: ワイドなトレッドと張り出したフェンダーが強調されるリアスタイル。クアッドエキゾーストと新設計ディフューザーが、DB12 Sの圧倒的なパフォーマンスと存在感を静かに物語っている。

ワイドなトレッドと張り出したフェンダーが強調されるリアスタイル。クアッドエキゾーストと新設計ディフューザーが、DB12 Sの圧倒的なパフォーマンスと存在感を静かに物語っている。

この “S” の称号は、アストンマーティンの歴史において、最も走りに特化したグレードを意味してきた。DB3S(1953年)から、Vanquish S、Vantage S、DBX S と続いてきた系譜だ。今回、DB12ファミリーにおける頂点モデルとして、DB12 Sがその伝統を受け継ぐ。

アストンの発表によれば、DB12 Sは“Super Tourer(スーパーツアラー)”の究極形として設計され、快適性やラグジュアリー性を損なうことなく、運動性能を最大化する方向で開発されている。

画像: サイドフェンダーに輝く「S」エンブレムは、DB12 Sが特別な存在であることを示す象徴。伝統のDBシリーズの頂点に立つ“Super Tourer”としての誇りを静かに主張している。

サイドフェンダーに輝く「S」エンブレムは、DB12 Sが特別な存在であることを示す象徴。伝統のDBシリーズの頂点に立つ“Super Tourer”としての誇りを静かに主張している。

DB12 Sの心臓は、従来DB12と同じ 4.0L V8ツインターボエンジンだが、出力は従来の680psから700psへと20ps引き上げられている。

トルクも、3000~6000rpmの間で最大トルク800Nmを発生する仕様とされており、発進・加速・中速域での力強さが重視されている。

画像: アストンマーティンが誇る4.0リッターV8ツインターボエンジン。6000rpmで700PS(20PS向上)、3000~6000rpmで800Nmを発生し、最高速度202mph(約323km/h)を実現する。

アストンマーティンが誇る4.0リッターV8ツインターボエンジン。6000rpmで700PS(20PS向上)、3000~6000rpmで800Nmを発生し、最高速度202mph(約323km/h)を実現する。

変速機も再キャリブレーションを受け、ギアチェンジ時間を50%以上短縮。さらにローンチコントロールの最適化により、0-60mph(約96km/h)加速は3.4秒を達成。従来モデル比で 0.1秒の短縮を実現した。

排気系にも手が入り、ステンレス製のクアッド・テールパイプを備える新スポーツマフラーを標準装備。オプションでチタン製マフラーを選べば、重量を約11.7kg削減しつつ、音響性能を+1.5dB 引き上げる設計だ。

画像: 新設計のステンレススチール製クアッドテールパイプ・スポーツエキゾーストシステムは、全回転域でエンジン音の周波数を強調するようにチューニングされている。

新設計のステンレススチール製クアッドテールパイプ・スポーツエキゾーストシステムは、全回転域でエンジン音の周波数を強調するようにチューニングされている。

シャシ/制御系もチューニングされてドライバーとの一体感を向上

動的性能向上のため、シャシにも複数の改良が加えられている。後部アンチロールバーの剛性向上、ダンパー制御ソフトウェアの再調整、キャスター・トーの最適化などで、旋回応答性とドライバーとの一体感を引き上げた。

画像: DB12 Sの足まわりにはカーボンセラミックブレーキと専用セッティングのアダプティブダンパーを採用。軽量化と制動力を両立し、極限のコーナリングでも確かな安定性を発揮する。

DB12 Sの足まわりにはカーボンセラミックブレーキと専用セッティングのアダプティブダンパーを採用。軽量化と制動力を両立し、極限のコーナリングでも確かな安定性を発揮する。

また、電子制御リアディファレンシャル(E-Diff)やステアリングのキャリブレーションも見直され、コーナーへの侵入から立ち上がりまで、より積極的にスロットルを開けられるセッティングが可能となっている。

ブレーキ系にはカーボンセラミックブレーキが標準装備され、これによって非金属部品のバネ下重量を約27kg削減。これにより乗り心地、ステアリングフィール、そしてダイナミックなハンドリング性能の向上にも貢献する。

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