2025年10月29日、ダイハツ工業(以下、ダイハツ)は同日から東京ビッグサイトで開催されているジャパンモビリティショー2025(以下、JMS2025)に出展。ダイハツブースでの展示内容を公表し、「K-OPEN」や「K-VISION」など次世代の軽自動車にまつわる情報を中心に明らかにした。
自転車以上、軽自動車未満。小さな伝説の復活か
そしてミゼットブランドの復活を予感させるのが「ミゼットX」だ。近年、ミニカーや超小型EVなど、軽自動車よりも小さなマイクロモビリティがラストワンマイルを担うクルマとして登場しているなか、ダイハツは人々の暮らしを支えた「初代ミゼット」の発明精神を未来に引き継ぐモデルとしてミゼットXを開発。
全長2200×全幅1295mm(軽自動車規格は同3395×1475mm)というコンパクトさでありながら、定員3名分(おとな1+こども2)のシートを用意するという設定は、車検を必要としない側車付軽二輪を思わせるが、あくまで軽自動車より小さい「今後検討していくべきカテゴリー」のコンセプトカーなのだという。ニーズに合わせて選べる荷台のバリエーションや前開きのドアなど、使い勝手をより突き詰めた小さなBEVとなっている。このミゼットXとあわせて、初代のミゼット(MP5)も展示される。

乗用車としても、配送モビリティとしても活躍が期待されるミゼットX。
このほかにも。シェアリングと完全自動運転を前提としたラストワンマイルモビリティのコンセプトカー「KAYOIBAKO-K(カヨイバコ-K)」や、市販を予定されている軽規格のBEV「e-ATRAI(eアトレー)」をベースに出張ステッカーファクトリーとした特別仕様モデルなど、JMS2025のダイハツブースはすべて軽自動車で埋め尽くされることになる。「1907年の創業以来、人々の暮らしに寄り添いながら、小さなボディに、ワクワク感や親しみやすさ、便利さを凝縮したクルマを発明」してきたダイハツが、初代ミゼットを基点とした未来のダイハツの姿を演出するという。

