かつてないほど“ドライバー重視”の新時代の「スーパースポーツ」
「スーパースポーツ」の名称がベントレーに初めて採用されたのは、ちょうど100年前のこと。最初のスーパースポーツは、1925年に登場し、強化されたエンジン、超軽量ボディを備え、時速100mphを超えた初のベントレーとなった。生産されたのはわずか18台のみだった。

インテリアは“パフォーマンスに焦点を当てたラグジュアリー”を再定義。レザーやダイナミカ、カーボンファイバーといった素材を使った、パフォーマンスに特化した空間を構成する。
数十年の眠りから目覚め、「スーパースポーツ」という名称が復活したのは2009年。最高速度204mphを誇った2代目は、初代コンチネンタルGTの頂点に位置づけられて登場した。コンチネンタルシリーズ初の2シーターで、標準車より100kg軽量化され、当時最もドライバー志向のベントレーだった。
2017年には、第2世代コンチネンタルGTをベースにした、さらに高速で刺激的な3代目「スーパースポーツ」が登場した。2代目スーパースポーツと同様、6L W12 ツインターボを搭載していたが、その出力は710psに達し、当時の史上最強のベントレーとなった。生産台数はその出力に合わせて710台に限定されている。
歴代のスーパースポーツは、それぞれの時代における究極のパフォーマンス仕様を体現してきた。そして、新型スーパースポーツは、単なる性能競争ではなく(パワーや最高速を追うのではなく)、「走る歓びを極める」という原点に回帰、FR化と軽量化という大胆な変革を通じて、新たな時代にふさわしい「スーパースポーツ」に生まれ変わる。
新型「ベントレー コンチネンタルGT スーパースポーツ」の注文受付は、世界500台限定で2026年3月に開始され、2026年第4四半期に生産が始まり、2027年初頭から納車が開始される。英国、ヨーロッパ(EU27か国+スイス、トルコ)、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、オマーン、バーレーン、UAE、カタール、クウェートで販売が予定されているが、日本国内での販売については現在調整中という。
ベントレーモーターズ会長 兼 CEO のDr.フランク=シュテファン・ヴァリザーは「新型スーパースポーツは、単に過去最大のドライバー志向モデルというだけではありません。ベントレーが、これからより大胆でエクストリームなモデルを生み出していくという“明確な意思表明”でもあります。圧倒的な走行性能と真のドライバーエンゲージメントを融合させつつ、一台一台が顧客それぞれに合わせてビスポークで仕立てられた“自動車芸術の作品”である点もこのモデルの本質です。100周年を迎えるスーパースポーツの名にふさわしい存在であり、私がベントレーに加わってから初めて、構想から完成まで手がけたプロジェクトでもあります。ベースとなるGTとはまったく異なるキャラクターのモデルを、これほどのスピードで仕上げてみせたチームを心から誇りに思います」とコメントしている。

新しい軽量スポーツシートは横方向サポートが強化され、11方向の電動調整機能やシートヒーターも装備される。2シーター化に伴い、オーディオシステムは前席専用に再構成されている。

