キャデラック ATS(2012年:ニューモデル)

全長は4.7mを切り、クラウンなど日本のフルサイズセダンより短い。17インチの45偏平タイヤとアルミホイールも標準装備。
いまや世界中でダウンサイジングが流行している(編集部註:2013年)が、キャデラックからもDセグメントのFRセダン「ATS」が登場した。ライバルはBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラス。北米カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した。以前に国際試乗会のレポートを紹介したが、いよいよ日本にやって来た。
ATSの特筆点は、なんといっても1580kgという軽い車両重量だろう。ホワイトボディ単体では、301kgという超軽量。それを276psを発生する新型の4気筒 直噴ターボエンジン+6速ATのパワートレーンで走らせようというのだから、運動性能的にはまったく不満はない。
しかも前後重量配分は完璧な50:50となっており、足まわりもフロントこそマクファーソンストラット型だが、リアはキャデラック初の独立5リンク型がおごられており、ブレーキもブレンボの4ポッドを採用している。前述のように、駆動方式はコンベンショナルなFRだ。

日本仕様は新開発の2L 直4ターボと6速ATの組み合わせ。キャデラックらしからぬ(?)軽快感がいい。
実際に運転してみて、まず感じるのはやはり軽快感だった。以前のキャデラックは、ハンドルだけで曲がってボディがやや遅れてついてくるようなフィーリングが目だったのだが、このATSは微少舵角でスッとクルマの向きが変わるハンドリングのクイックさはそのままに、ボディと足まわりの一体感が出ており、非常にバランス良くコーナーを駆け抜けることができる。
言うまでもなく美点だった直進安定性はしっかりと残されており、とにかくどんなシチュエーションでも乗っていて楽だ。この軽快さは、日本の交通事情にも、そして女性ドライバーにも好感度高く受け入れられるに違いないだろう。
