ポルシェは2025年11月25日(現地時間)、ドバイで開催されたイベント「Icons of Porsche」において、パナメーラ ターボ「ゾンダーヴンシュ(Sonderwunsch)」の特注インテリアを公開した。ゾンダーヴンシュとは、顧客の希望を一台のクルマとして「ほぼ無制限」に具現化するパーソナライズ・プログラムのことで、ポルシェが描く「理想の個別仕様」の姿を示している。

豪華を超えて「芸術」へ。ポルシェのビスポークが辿り着いた新領域

ゾンダーヴンシュの真価は、一般的な高級車では考えにくい装備を現実にしてしまう点にある。まず象徴的なのが、センターコンソールに収められた葉巻用ヒュミドールだ。ガラス越しに葉巻が見えるだけでなく、内部には湿度を一定に保つ杉材と湿度計を備え、カッターやライターを収める特製ケースまで付属。まるで高級家具のような仕上がりで、趣味性とクラフトマンシップを同時に体現する。

さらに後席にはシャンパンクーラーが組み込まれ、小瓶と2脚のグラスがアームレストに収納可能だ。ボトルホルダーはブラックレザー製で「Sonderwunsch」のエンボス入り。金属部分はアヴィウム仕上げで統一され、実用品でありながら“ジュエリー”のような存在感を放つ。

画像: 後席の中央にはシャンパンとグラスを置けるスペースを配置し、乗員だけの特別な空間を作り出す。

後席の中央にはシャンパンとグラスを置けるスペースを配置し、乗員だけの特別な空間を作り出す。

今回のパナメーラ ターボ ゾンダーヴンシュは、単なる豪華仕様ではなく、顧客が思い描く「理想のクルマ像」を実現するための可能性を実車で示すショーケースである。

色彩のつながり、素材の使い分け、特殊装備の実現性など、ビスポークの奥深さを具体的に示した内容になっている。ポルシェは今後もゾンダーヴンシュを拡大し、より多様な特注依頼に応えていくはずだ。

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