2023年1月にBYDのBEV、ATTO 3が日本に導入されてから、まもなく3年を迎えようとしている。2024年の年間販売台数は2223台だったが、2025年6月の時点で累計5000台を突破した。その勢いをさらに加速させようとするのが、国内導入モデル第5弾となるプラグインハイブリッドSUV、そして398万2000円からという脅威の価格設定で登場したシーライオン6である。(撮影:平野 陽)

脅威の価格設定と足の長さが魅力

画像: シーライオン6のボディサイズは全長4775×全幅1890×全高1670mmでホイールベースは2765mm。日本市場においては、同じくPHEVを用意するトヨタハリアーや三菱アウトランダーPHEVがライバルとなる。

シーライオン6のボディサイズは全長4775×全幅1890×全高1670mmでホイールベースは2765mm。日本市場においては、同じくPHEVを用意するトヨタハリアーや三菱アウトランダーPHEVがライバルとなる。

BYDが「スーパーハイブリッドSUV」と呼ぶ、シーライオン6のラインナップはFFと4WDの2グレード展開と実にシンプル。その最大の特徴は、日本初導入となるBYD独自のハイブリッド技術「DM-i(デュアルモード・インテリジェンス)」を搭載する点にある。

日本ではBEVモデルからの展開が続いてきたBYDだが、実は20年以上にわたりハイブリッド技術の研究開発を行ってきたパイオニアでもある。2008年には初代DMを搭載した世界初の量産型PHEVを発表しており、現在では90以上の国と地域で累計740万台以上を販売している。

シーライオン6に搭載されるのは、その進化版となるDM-i。1.5L直列4気筒の高効率エンジンに、専用設計のブレードバッテリーを組み合わせ、EHSと呼ばれるエレクトリック・ハイブリッド・システムで構成される。高効率、切り替え、電気走行という3つのテクノロジーを核とし、走行状況に応じてEV、シリーズハイブリッド、シリーズパラレルを使い分けるのが特徴だ。

なかでも特筆すべきは、EV走行を主体とした制御である。容量18.3kWhのバッテリーを搭載し、満充電時には約100kmのEV走行が可能。最高速度160km/hまでEV走行を維持できるというのも、このクルマならではの強みといえる。一方でPHEVとして、FFモデルであれば、ガソリンも使った航続距離は約1200kmというロングレンジとなっている。

エクステリアはBYDの海洋シリーズを踏襲

画像: リアへと向かって深く刻まれるプレスラインや一文字のテールランプ、ボリューム感のあるリアまわりが特徴。

リアへと向かって深く刻まれるプレスラインや一文字のテールランプ、ボリューム感のあるリアまわりが特徴。

エクステリアは、これまでのBYDモデルと同様に海洋シリーズの世界観を踏襲。フロントまわりはシールやシーライオン7に近い表情を持ちながら、リアへと向かって深く刻まれるプレスラインや一文字のテールランプ、ボリューム感のあるリアまわりによってSUVらしい力強さもうまく表現されている。

インテリアはブラック基調のシックな仕立てだが、ブラウンのアクセントやクリスタルタイプのシフトセレクター、アンビエントライトの演出によって、このクラスのSUVにふさわしい上質感が漂う。

15.6インチの大型センターディスプレイには最新のインフォテインメントシステムを搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応。センターコンソールには2台同時接続可能なワイヤレス充電器やUSB端子を備え、ボイスコントロールによる操作も可能と、使い勝手は最新モデルらしい完成度だ。

画像: インテリアはブラックを基調としたシックな仕立てで、シートやダッシュボードにはブラウンのアクセントが入る。センターコンソールはピアノブラックのパネルとクリスタルタイプのシフトセレクターで上質な仕上がり。

インテリアはブラックを基調としたシックな仕立てで、シートやダッシュボードにはブラウンのアクセントが入る。センターコンソールはピアノブラックのパネルとクリスタルタイプのシフトセレクターで上質な仕上がり。

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