実用域のトルク感と力強さは十分。フットワークもいい

重いエンジンに合わせたチューニングが功を奏し、ガソリンエンジン搭載車よりフットワークは滑らかだ。
イグニッションをONにして始動するとエンジン本体は揺れるし、ディーゼル特有のガラガラという音もけっこう耳につく。三菱では気合を入れて防音と遮音対策を行ったと言っているが、マツダ CX-5のディーゼルと比べるとノイジーで、振動も感じる。それでも、クルージングでは尖った騒音は気にならなくなった。ちなみに100km/hで巡航するとエンジン回転数は6速で約1800rpmだった。
また、このエンジンは軽やかに吹け上がる。だが、高回転域の伸びとパンチ力は今一歩にとどまった。マツダのディーゼルと比べると1000rpmも低い3700rpmでシフトアップするし、パワーも物足りなく感じる。だが、実用域のトルク感と力強さはCX-5やエクストレイルのディーゼルに負けていない。6速ATもいい仕上がりだ。
フットワークも冴えている。重いエンジンに合わせたチューニングが功を奏し、ガソリンエンジン搭載車より動きは滑らかだ。また、乗り心地も上質な印象を受ける。ライバルに対し優位に立つのは、300万円台前半からという買い得感のある価格設定だ。距離を走るドライバーなら数年乗れば元をとれるだろう。
SUVテイストのミニバンという他にはないキャラクターのデリカD:5に搭載されたクリーンディーゼル。かなり注目を集めることは間違いなさそうだ。

インテリアの意匠は、ガソリン車の「Gプレミアム」とほぼ同じ。ATセレクター左に2WD-4WDの切替えダイヤル。
三菱 デリカD:5 Dプレミアム 主要諸元
●全長×全幅×全高:4730×1795×1870mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1910kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼル+ターボ
●総排気量:2267cc
●最高出力:109kW(148ps)/3500rpm
●最大トルク:360Nm(36.7kgm)/1500-2750rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:軽油・64L
●JC08モード燃費:13.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):393万4000円
