三菱 デリカD:5(2013年:車種追加)

外観はガソリン車とほとんど変わらないが、車両重量の増加に対応してダンパーの減衰力を変更している。
三菱自動車工業(以下、三菱)は、ライバルメーカーに先駆けてパジェロのようなクロスオーバーSUVやデリカのようなミニバンを開発し、市場に送り出してきた。また、環境技術の展開にも積極的だった。たとえば、ディーゼルエンジンの分野で先駆け的な存在であり、21世紀に入るとクリーンディーゼルを開発した。2008年にパジェロに積んで発売を開始し、2010年にはポスト新長期規制をクリアしたクリーンディーゼルを送り出している。
これに続く第2弾のクリーンディーゼルが、デリカD:5の4WDモデルに搭載された。2005年の東京モーターショーでコンセプトモデルを発表、2007年の東京オートサロンで市販モデルを出展して販売が開始されたデリカD:5は、今年(編集部註:2013年)で6年を経て、これまでに何度もマイナーチェンジが行われているが、今のところフルモデルチェンジの噂はない。今回、ミニバン初の待望のクリーンディーゼルが搭載されたことで、その寿命はさらに延びることは間違いなさそうだ。
この4N14型と呼ばれるコモンレール式直噴4気筒4バルブDOHCディーゼルは、乗用車用に設計した新世代エンジンだ。欧州仕様のアウトランダーに搭載されるものをベースに、各部を改良している。排気量は2267ccで、圧縮比は14.9と、かなり低く設定している。このエンジンに、インタークーラー付きターボと高トルク対応型の6速AT(ガソリン車はCVTだった)を組み合わせた。
最高出力は109kW(148ps)だから、2.4Lのガソリンエンジンには及ばない。また、車両重量もガソリン車の4WDより110kgも重くなっている。だが、ディーゼルエンジンならではの最大トルクは360Nm(36.6kgm)と4Lクラスのガソリンエンジンに肉薄する実力だ。実際、低回転からモリモリと力強いトルクが湧き上がり、豪快な加速を見せつけてくれた。

欧州仕様のアウトランダーに搭載される4N14型クリーンディーゼルをベースに各部を改良して搭載。
