ダイハツ ムーヴ(2012年:5代目マイナーチェンジ)
マイナーチェンジされたムーヴに試乗して、まず感じたのが「ダイハツらしくなったな」という印象。このところ「低燃費」ということばかりが強調されていた感のあるダイハツの軽自動車だが、それを踏まえた上で、本来ダイハツの軽の特徴だった、ひとクラス上のコンパクトカーと勝負できる味わいが、ようやく戻ってきた。
最大の変化は、乗り味の進化にほかならない。マイナーチェンジという、フルモデルチェンジほどガラリとは変えられない制約の中で、ロール剛性のアップやバランスの最適化を行うために、前後にスタビライザーを装着、ショックアブソーバーの特性変更&リバウンドスプリング追加、ばねバランスの変更、中間ビーム〜スプリングシート間に補強プレート追加と、けっこうな大手術が行われている。

フードの先端が持ち上げられ、やや四角い印象が強められたエクステリア。ヘッドライトは軽ガソリン車初の4連LEDを採用。
そのおかげで、これまでやや頼りなげにも思えたボディの一体感が、しっかりとドライバーに伝わってくるようになった。つまり、ペナッとした感じから伝わってしまう、上屋と足がバラバラに動いても仕方ないと思わせるあきらめのようなものが、軽だということを忘れさせるくらいのカタマリ感のある安心感に変わったと思ってほしい。
わかりやすいところでは、ハンドリングの進化が顕著だ。マイナーチェンジ前には、とくにキツめのコーナリング時に、挙動の遅れやステアフィールの曖昧感があったけれど、新型はまるで違う。フロントのアッパーサポート特性変更と、リアのショックアブソーバー特性変更などの改良によって、ハンドルを切った分だけ素直に曲がっていくことはもちろん、ステアフィールも自然で、切っても戻しても心地いい。「操る」という意味での爽快感がグッと上がっている。

従来型のセンターメーターを廃止して、インパネのデザインは大きく変更された。カスタム系はブラック基調にシルバー加飾を配する。




