BMW 5シリーズをベースにしたハイパフォーマンスモデル「M5」。駆動方式を従来までのFRではなく4WDを採用したことで驚きを持って迎えられたわけだが、日本市場に初めてM5ツーリングも導入されることも、ひとつのトピックだった。今回はそうした情報が流れていた当時に行われた海外試乗会の模様を記そう。(以下、Motor Magazine2025年1月号より)先日、新型M5の日本発表が行われたばかりだが、そのM5と日本導入予定のM5ツーリングの海外試乗会がBMWのお膝元のドイツ・ミュンヘンで開かれた。歴代M5の試乗も踏まえた、新型M5の真価はどんなものだったのか。(文:西川 淳)

システム総合1000Nmを制御下にするという自信

G60 5シリーズベースのM5セダンはG90という。ほんの少し遅れて登場したツーリングはG99。その間に「何があったのか?」。とくにないらしい。担当者いわく「G91よりG99の方がなんだか収まりがいいし、クールだろう?」

M3ツーリングが先に復活し大人気を博したから戦略的に一貫性はある。とくにドイツのようなワゴンラブな地域からの需要があろう。

国際試乗会には歴代M5の試乗車も用意された。実は過去にもM5ツーリングは存在した。日本未輸入だが、E34とE60時代だ。現場には個人的に大好きなE34 M5ツーリングが用意されていた。

画像: 4.4L V8ツインターボエンジンにPHEVシステムを組み合わせる。XMよりも強力なシステム最大出力と最大トルクを発揮する。

4.4L V8ツインターボエンジンにPHEVシステムを組み合わせる。XMよりも強力なシステム最大出力と最大トルクを発揮する。

E28からE60までの歴代M5を駆って改めて確認できたことは、Mの魅力の根元がパワートレーンにあるということ。もちろんBMWといえば昔からガソリンエンジンが魅力だった。ところが今やBMWのパワートレーン戦略は「時代の最適解」という枠組みのなかでありとあらゆる種類にまで及んでいる。そんな中でも、Mハイパフォーマンスモデルだけは電動化を主に性能アップへ注ぎ込み、いまだにエンジンを楽しむモデルを作り続けている。新型M5においても期待はまずそこにある。

加えて過去のM5はどれも魅力的なエンジンを中心にパッケージされていた。5シリーズに相応しい快適性をキープしつつ、その時代の高性能を実現していたのだ。

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