電動化によって何も失わずに進化のみを手に入れていた

実際、一般道ではEVモードでも十分よく走る。日本の交通事情なら普段はこれで十分だ。もっとも使用頻度が高くなるであろうハイブリッドモードは、エンジンと電気モーターを場面によって使い分け、あるいは併用しながら高効率かつパワフルな走りを可能にしている。

とりわけ痛快なのが、滑らかで力強い電気モーターの旨味を活かして低速域から至極スムーズなその加速。速さだけでなく、上質さまで高まっているのだ。

画像: ランボルギーニのデザインアイコンである六角形が採り入れられたインパネ。

ランボルギーニのデザインアイコンである六角形が採り入れられたインパネ。

そして実は個人的に、大いに感心させられた点がシャシの進化である。まず乗り心地が、23インチというタイヤサイズが信じられないほどしなやかになった。今回タイヤを新設計として、エアサスペンションのチューニングも改めた成果だろう。

そしてフットワーク。実は今回、駆動系が刷新され、センターデフはトルセン式から電子制御多板クラッチ式に改められ、リアに電子制御LSDが組み込まれている。ハードウエア的にはこなれたものだが、ポイントはそれをフィードフォワード、つまり先読みして制御を行う最新のソフトウエアでコントロールしていることだ。

狙いは、電子制御が出しゃばることのないナチュラルな走り。実際、一般道でも違和感やいかにも制御感のない走りは心地良く、さらにオフロードコースに持ち込めば、ドリフトも自在に楽しめたのだった。2.5トン、800psのSUVにもかかわらず、である。

画像: 新しいトルクベクタリング機構と電子制御LSDを組み合わせた4WDシステムによりオフロード性能も強化。

新しいトルクベクタリング機構と電子制御LSDを組み合わせた4WDシステムによりオフロード性能も強化。

そうした洗練ぶりを示すように、ウルスSEは内外装も刷新されている。フロントまわりでは、闘牛の尾を想起させるDRLシグネチャーと、レヴエルトのように前方に伸ばされたフードがハイライト。全体に低重心感が強調されたリアは、ライト下にメッシュが入る。実はこれはデザイン責任者のミーティア・ボルケルト氏のお気に入りで、ガヤルドからの引用だという。

インテリアは水平基調が強められ、レヴエルトのディテールを引用するかたちでメーター、インフォテインメントなどを一新している。「画面拡大競争に加わるつもりはない」とのことである。

ウルスSEは、電動化によって何も失うことなく、むしろあらゆる面で見事に進化を遂げたと言っていいだろう。新規ユーザーはもちろん、ウルスから乗り換えようというユーザーをも、これなら大いに満足させるに違いない。

ランボルギーニ ウルスSE 主要諸元

●全長×全幅×全高:5123×2022×1638mm
●ホイールベース:3003mm
●車両重量:2505kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:3996cc
●最高出力:456kW(620ps)/6000rpm
●最大トルク:800Nm/2250-4500rpm
●モーター最高出力:141kW(192ps)/3200rpm
●モーター最大トルク:483Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料:プレミアム
●タイヤサイズ:前285/45R21、後315/40R21

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