「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2012年12月にMINIの限定モデルとして登場した「ジョンクーパーワークス GP」だ。

JCW GPの強烈な加速と高い旋回性に驚愕!

この感覚をとどめながら、次はロードスターの6速ATモデルのハンドルを握る。ソフトトップを開けてフルオープンでのサーキット走行が可能だったので、冬の冷たい風を感じながら走らせてみたが、これがまた気持ちがいい。ロードスターはハッチバックほどステアリング操作に対して機敏にフロントが反応することはないのだが、そのぶんウエット路面ではボディのいなし感を伴った素直なターンインが可能だった。

ATは言うまでもないがイージードライブを可能にしてくれる、パドルシフトを駆使すれば、自分の思いどおりにマニュアルシフトの変速も可能だ。こんなに手軽に誰もが211psものハイパワーを出せてしまっていいものか、と逆に不安に感じてしまったほどだ。

画像: JCW GPの立ち上がり加速は強烈そのもの! ルーフエンドに装着されたリアスポイラーはカーボン製だ。

JCW GPの立ち上がり加速は強烈そのもの! ルーフエンドに装着されたリアスポイラーはカーボン製だ。

そして最後に、お待ちかねのJCW GPへと乗り込む。1.6Lの直4ターボエンジンは標準のJCWから最高出力が7psアップされて218psを発生するが、体感的にはもっと上がっているのではないかと思うほど。それほど、加速感がスゴいのだ! これは、ベース車のハッチバック JCWより80kgも軽量化されていることも大きいようだ。

ハンドリングはとにかくクイックで、旋回初期から操舵に対してフロントがグイグイ入っていく。ここでアクセルを中途半端に緩めようものなら、タックインでノーズがインに巻き込んで、あっという間にスピンモードに陥るだろう。だが、アクセルワークをていねいに行えば、狙ったラインをきっちりとトレースしてくれる。しかも、そこからアクセルペダルを踏み込んでいけば、その立ち上がり加速は強烈そのもの!

画像: 218psと260Nm(オーバーブースト時は280Nm)を発生するMINI史上最強の1.6L直4ターボエンジンを搭載。

218psと260Nm(オーバーブースト時は280Nm)を発生するMINI史上最強の1.6L直4ターボエンジンを搭載。

200台限定の史上最強MINI、JCW GPの車両価格は460万円。MINIとして考えれば高いかなとは思えるが、ヨーロッパ製の高性能スポーツカーだと思えば、このスゴい走りの楽しさを考えれば、むしろお値打ちなのかもしれない。

MINI ジョンクーパーワークス GP 主要諸元

●全長×全幅×全高:3775×1685×1420mm
●ホイールベース:2465mm
●車両重量:1180kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1598cc
●最高出力:160kW(218ps)/6000rpm
●最大トルク:260Nm(26.5kgm)/1750-5750rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:215/40R17
●当時の車両価格(税込):460万円

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