この2台とともにランボルギーニは躍進を遂げる
2024年11月の終わりに参加した、ランボルギーニの本拠であるサンタアガタボロネーゼで開催された「Behind the Scenes, Beyond Cars」。前回は工場見学の模様をお伝えしたが、実はこの日は他にクラシックモデルの試乗も用意されていた。ハンドルを握ることができたのはガヤルド、そしてムルシエラゴの2台である。
ガヤルドをクラシックに括るのかと思われそうだが、そのデビューは2003年で、もはや22年も前になる。ランボルギーニは1999年にアウディ傘下となっており、開発には当然、多大な影響が及ぼされた。車体にはアウディのASF(アルミスペースフレーム)技術が用いられていたし、インテリアを見れば、パーツの多くは当時のアウディ車からの流用だ。
一方、5L V10エンジンをアウディ用V10と比較すると、実はコンパクトさを追求してボアピッチが異なっていた。駆動方式はフルタイム4WD。ビスカスカップリングを用いたシステムは、アウディR8と共通である。

ガヤルドは2003年に登場した後もスパイダーやRWDモデル、超軽量仕様「LP570-4 スーパーレジェーラ」などを追加して人気を高めていった。
実はガヤルド、ちょうど実車との対面を願っていたところだった。過去に5Lの初期型に乗ったことがなかったということもあるが、何より10月のウルスSEの試乗会の際に、同社のデザイン責任者であるミィティア・ボルケルト氏から「テールランプの下にグリルを配したデザインは、お気に入りのガヤルドへのオマージュなんだ」と聞いてから、改めて興味をそそられていたのである。
試乗車は、5L V10を積む初期型のe-ギア仕様。改めて眺めると、当時のランボルギーニのデザイン責任者、ルーク・ドンカーヴォルケ氏が描き出したデザインは、非常に凝縮感が強くクールな印象で、改めて魅力的に見えた。
全長4300mm、全幅1900mm、そして全高は1195mmというサイズも、今は「小さい!」と思える。件のテールランプを含むストンと裁ち落とされたリアのデザインもエッジが効いている。
前述のとおりインテリアは当時のアウディの匂いもするが、シンプルな空間は運転に没頭しやすそう。懐かしのステアリングコラムから生えた長いステーのパドルシフトを引き、いよいよ走り出す。



