注目すべきはギア感強め、新設定の「オーバートレイル」
ハイブリッド化の恩恵は、ひとつにはもちろん燃費。そして当然、パフォーマンスも向上していること。システム総合の最高出力はLX600の408psに対して475psに、最大トルクは650Nmから790Nmに、それぞれ増強。さらに、ローレンジでの電気モーター走行が可能となったのもトピックと言える。

3.5LV6ツインターボエンジンと10速ATの間にクラッチ付きモータージェネレーターを配置したパラレルハイブリッドシステムを搭載。
見た目は変わらない車体側にも、走りの質を高めるべく多くの変更が加えられた。とくに徹底されたのがボディ補強で、操舵応答性、操縦安定性を高めることで「対話のできる走り」、レクサス車に共通の味の創出を目指したという。また、ボディとフレームを連結するキャブマウントクッションも、こじるような動きだけを規制して、ユサユサとした動きを抑えるよう特性が変更されている。
一方、内装には目に見える違いがいくつか。メーターは12.3インチ大型フル液晶タイプとされ、LX700hにはノブの形状を吟味したエレクトロシフトマチックも採用。また、前席リフレッシュシートも装備された。
アメリカはナパバレーを舞台とした今回の試乗で、主に走らせたのは新設定グレードの「OVERTRAIL」。各部をブラックで仕立ててギア感を強調した外観に、3つのディファレンシャルロック、18インチのオールテレーンタイヤなどを組み合わせた仕様である。

OVER TARILにはLX初のオールテレーンタイヤを設定。LEXUSのフレーム車向けの専用開発品。
クルマを発進させる時点で、ハイブリッド化のメリットはすぐに実感できた。アクセルペダルを踏み込むと電気モーターのトルクによってクルマが即座に、スッと滑らかに前に出る。まるで車両重量が軽くなったかのような感覚だ。
一方、その先のモーターアシスト感はそれほど強くはない。実は北米仕様だけ、強めの加速の際のアシストが重視された設定になっているそうで、日本含む他の市場向けでは、より広い領域で後押ししてくれる味付けなのだという。
参考までに燃費は16.3MPG、つまり約6.93km/Lと表示されていた。一般道だけでなく後述のオフロードコースも走ったうえでの数値としては、上々と言っていいのではないだろうか。



