キャデラック初の量産市販型電気自動車(BEV)としてリリック(キャデラック リリック スポーツ)が日本に上陸した。高級BEVならではの優れた走行性能だけでなく、ラグジュアリーカー・オブ・ザ・イヤーをアメリカやドイツで受賞するなど、その設えや質感にも注目点が多いモデルに仕上がっている。(Motor Magazine 2025年5月号より/文:山崎元裕、写真:永元秀和)

良質な内外装の設えと走りに感じるキャデラックらしさ

インテリアは、シンプルなライン構成ではあるものの、同時にダイナミックな感覚に満ち溢れている。33インチの巨大なアドバンスドカラーLEDディスプレイや、こちらも洗練されたデザインのセンターコンソール、そして絶妙な座り心地とともに巧みなホールド感が演出されたシートは標準でサステナブル素材のインタラックス、有償オプションではフルレザーの選択も可能となる。

キャビンの居住性や使い勝手は、さすがにアメリカ生まれのSUVだ。後席は十分にリラックスした姿勢でくつろげるし、その背後のラゲッジスペースは後席使用時でも793L、最大1722Lまで容量を拡大できる。テールゲートはもちろん電動式のオープン&クローズ機構付きだ。

それではリリックの走りはどうだったのか。まず印象に残ったのは、その素晴らしい乗り心地だ。275/45R21サイズのタイヤが、路面からの振動を巧みに受け止め、さらに前後にマルチリンク式を採用したサスペンションのストロークもキャデラックらしく十分な長さで、それが高級感のある独特なライド感を演出する。

画像: メーターとインフォ画面が一体化した「33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイ」は9K相当の解像度を持つ。

メーターとインフォ画面が一体化した「33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイ」は9K相当の解像度を持つ。

一充電走行距離で510km(WLTPモード)を実現する、容量が95.7kWhのバッテリーは、重心高を低下させ、コーナリング時のスタビリティ向上にも大きな役割を担っている。コーナーでのロールは比較的大きめな印象だが、ステアリングホイールが常にリニアな動きに終始し、そこに不安を感じることもない。

走行中の快適さという点では、ロードノイズなどの遮音性の高さもリリックの魅力としては見逃せない。これはフロントとサイドに二重ガラスを採用したほか、次世代型のアクティブ・ノイズ・キャンセレーションを採用していることによるもの。キャデラックは、SUVにおいても頂点を極める高級車思想を貫くブランドなのだ。

注目の価格は1100万円。日本向けに完全にローカライズされたキャデラック。それだけの価値は十分にあるといえそうだ。

キャデラック リリック スポーツ

●全長×全幅×全高:4995×1985×1640mm
●ホイールベース:3085mm
●車両重量:2650kg
●モーター:交流同期電動機×2
●フロントモーター最高出力:170kW(231ps)/15550rpm
●フロントモーター最大トルク:309Nm(31.5kgm)/0-1000rpm
●リアモーター最高出力:241kW(327ps)/15500rpm
●リアモーター最大トルク:415Nm(42.3kgm)/0-1000rpm
●システム総合最高出力:384kW(522ps)
●システム総合最大トルク:610Nm(62.2kgm)
●バッテリー総電力量:95.7kWh
●WLTPモード航続距離:510km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:275/45R21

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