キャデラック初の量産市販型電気自動車(BEV)としてリリック(キャデラック リリック スポーツ)が日本に上陸した。高級BEVならではの優れた走行性能だけでなく、ラグジュアリーカー・オブ・ザ・イヤーをアメリカやドイツで受賞するなど、その設えや質感にも注目点が多いモデルに仕上がっている。(Motor Magazine 2025年5月号より/文:山崎元裕、写真:永元秀和)

3.1mに近い、ロングホイールベースがもたらす走り味

キャデラック初の量産市販BEVとして、「リリック」が発表されたのは2023年5月のことだ。そのリリックを右ハンドル化、あるいは普通充電のほかに、CHAdeMOによる急速充電にも対応した日本仕様が発売された。

キャデラックは2025年3月にも、これまでの「CT6」の後継車となる「セレスティック」、そしてフラッグシップSUVのエスカレードに「エスカレードiQ」という新型BEVを発表。その技術力と商品性の魅力を市場に強くアピールしている。

アメリカではRWDと4WDのが設定され、それぞれにラグジュアリーとスポーツの各グレードが、さらにスポーツモデルのリリック-Vも展開されているが、日本仕様で選択されたのは、システム最高出力522ps、最大トルク610Nmを誇る、デュアルモーター式の4WDモデル。グレードはスポーツで、装備内容も日本のカスタマーに好まれるアレンジを施されていることが、アメリカ本国仕様との比較でわかる。

画像: 全長は4995mm、全幅1985mmと堂々としたボディサイズ。ホイールベースは3085mmとかなり長い。

全長は4995mm、全幅1985mmと堂々としたボディサイズ。ホイールベースは3085mmとかなり長い。

大柄なリリックのボディは、やはり最新世代のキャデラックらしく、斬新なデザインと高い機能性を持つものだ。縦長のLEDヘッドライトや、特徴的なフロントグリルのデザインは、まさにキャデラックの最新デザイン言語を感じさせる部分だが、リアに視線を移すと、そこには1967年型のエルドラードをオマージュしたという、懐かしさを感じさせるフィニッシュも採用されている。

ホイールベースが3000mmを超えることもあり、サイドビューはまさに流れるかの如く美しく、そしてスポーティな印象だ。前後の6ダブルスポークデザインのホイールは21インチ径だが、これは実はアメリカ仕様には存在しない。それがどんな走りのフィーリングを生み出すのか、興味深い。

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