伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2024年に発表されたフェラーリの新たなフラッグシップ、「ドーディチ チリンドリ」だ。

フェラーリ ドーディチ チリンドリ(FERRARI 12 CILINDRI:2024〜)

2024年5月、フェラーリは812スーパーファストの後継となる、新たなフラッグシップ「12(ドーディチ)チリンドリ」をワールドプレミアした。その車名は、イタリア語で「12気筒」を意味している。

画像: 先代モデルにあたる812スーパーファストよりは全体的にわずかに大きくなったが、ホイールベースは20mm短縮された。

先代モデルにあたる812スーパーファストよりは全体的にわずかに大きくなったが、ホイールベースは20mm短縮された。

エンツォ・フェラーリが「すべては12気筒エンジンから始まった」と謳ったように、この12チリンドリは1950〜60年代の伝説的なグランドツアラーをインスパイアし、エレガンスと汎用性、そしてパフォーマンスを共存させて、V12エンジンをフロントに搭載するフェラーリの2シーターに課せられた使命であるDNAを完璧に体現している。

フロントにミッドシップ搭載されるV12エンジンは、812コンペティツィオーネに搭載されたものの進化版だ。最高出力は830psで、最高許容回転数は9500rpmに引き上げられている。0→100km/h加速は2.9秒、0→200km/h加速は7.9秒、最高速度は340km/h以上というハイパフォーマンスを発揮する。

組み合わされるトランスミッションは、8速となったDCT。また新しいアスピレーテッド トルク シェーピング(ATS)システムにより、最大トルクの80%を2500rpmから発生することで扱いやすさを向上している。そのハイパフォーマンスに対応すべく、アッパーボディではテールエンドに車速に応じて可動するアクティブ エアロも装着されている。また、四輪独立操舵システムやブレーキ バイ ワイヤ、SSC(サイド スリップ コントロール)8.0なども搭載。

画像: ボンネットはフロントミッドシップ搭載されたV12エンジンベイの眺めを堪能できるよう、フロントヒンジで大きく開く。

ボンネットはフロントミッドシップ搭載されたV12エンジンベイの眺めを堪能できるよう、フロントヒンジで大きく開く。

ボディスタイリングは、SF90から始まった新しいスタイルコードを採用し、クリーンなラインで構成されている。フロントマスクやリアセクションのブラックスクリーンも特徴的だ。

インテリアでは、最新フェラーリ車に採用されているデュアル コクピットにより、彫刻的で包み込むようだ。センターディスプレイは、パッセンジャーを引きつけ、ダッシュボードに溶け込むようなデザインとしている。

今までは、ほとんどのフェラーリ車はベルリネッタ(クーペ)が登場してしばらくしてからスパイダー(オープンモデル)が登場するのが通例だったが、この12チリンドリではスパイダーも同時に発表された。基本的なスタイリングはベルリネッタと共通だが、リアの2個のフィンや、バックペイントを施したポリカーボネート製のクオーターガラスなどで差別化されている。

ベルリネッタより車両重量の増加はわずか60kgにとどめられ、アルミニウム製のリトラクタブル ハードトップは車速が45km/hまでなら走行中でも14秒で開閉が可能だ。シート後方のリアスクリーンは電動で高さを調整でき、ルーフを開放して200km/hで走行してもキャビンでは通常の会話ができるほど快適性は保たれている。

画像: ベルリネッタ(クーペ)と同時に発表された、オープンモデルのスパイダー。リトラクタブル式ハードトップを採用。

ベルリネッタ(クーペ)と同時に発表された、オープンモデルのスパイダー。リトラクタブル式ハードトップを採用。

フェラーリ 12チリンドリ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4733×2176×1292mm
●ホイールベース:2700mm
●車両乾燥重量:1560kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC
●総排気量:6496cc
●エンジン最高出力:830ps/9250rpm
●エンジン最大トルク:678Nm/7250rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・92L
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前275/35R21、後315/35R21

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