新開発16バルブエンジンとロータスによるサスペンションチューニング!

4ドアセダンのリアビュー。リア回りの造形はより直線基調が目立つ。全体的にスポーティであるとともに落ち着いたイメージだ。
いすゞ自動車は1987年2月、英国グループロータスパブリック社と協力関係を結んだ。いわゆるロータス社は伝説的なカーデザイナーであるコーリン・チャップマンが創設したスポーツカー、レーシングカーメーカーだ。同社といすゞ自動車がタッグを組んだことは大きな話題となった。1988年3月、そのロータスブランドを冠した、国内販売第一弾として、ジェミニに「ZZ ハンドリング バイ ロータス」が設定された。同車は、新開発1.6L直4 DOHC 16バルブエンジンを搭載し、ロータスによるサスペンションチューニングを施したスポーティ仕様車と位置づけられた。
このZZ ハンドリング バイ ロータス追加によって、ジェミニシリーズには、従来の「ジェミニ イルムシャー」に加えてふたつめのタイプのスポーティジェミニが誕生したことになる。棲み分けとしては「ジェミニ イルムシャー」は走りを楽しむ若年層を中心にし、「ZZ ハンドリング バイ ロータス」は、より乗り心地を重視したシックな大人のスポーツバージョンを狙いに定めた。

タイヤサイズは185/60R14。新車時装着タイヤはポテンザRE88。BBSアルミ合金ホイールはオプション設定だった。
同車の具体的なコンセプトは、ハンドリングのヨーロピアンテイストを極めることとした。これを実現するためのパートナーとして名門、ロータスがうってつけだったのは言うまでもないだろう。F1グランプリをはじめ、数々のモータースポーツイベントで活躍し、ロータス ヨーロッパ、エスプリなどの高性能スポーツカーを開発していることで証明済みなのだ。
いすゞ自動車が目指しているジェミニZZのサスペンション特性をロータスへ明確に伝え、チューニングを依頼。プロトタイプを徹底的にテストしたという。高速道路、ワインディングロードはもちろん、市街地でも徹底的に走り込んだ。その結果、ジェミニのサスペンションが本質的に備える高いポテンシャルに、細部にわたってロータス独自のテクノロジーが投入されることになった。

4ドアセダンのトランクリッド上にスポイラーが装着される。handling by LOTUSのエンブレムがスポーティさと特別感を高めていた。

