予測不能でハイスピード。難易度の高いステージが待ち受ける
開幕戦のラリー・モンテカルロではオリバー・ソルベルグが優勝、エルフィン・エバンスが総合2位、セバスチャン・オジェが総合3位。続く第2戦のラリー・スウェーデンではエバンスが優勝、勝田貴元が2位、サミ・パヤリが3位と、トヨタが開幕2戦連続表彰台独占を達成、開幕ダッシュを決めた。
そして迎える第3戦は、今シーズン初のグラベルイベントとなる「サファリ・ラリー・ケニア」。1953年に初めて開催されたこのラリーは、長い歴史と人気を誇るクラシックイベントであり、約20年のブランクを経て2021年WRCのカレンダーに復活。過酷な路面、環境下で行われるこのラリーで知られている。
サファリ・ラリーは自然豊かなケニアの草原地帯の道が戦いの主舞台となり、ステージは全体的に平坦でハイスピードなセクションが多くを占める。しかし、岩や石が転がる攻撃性の高い路面や「フェシュフェシュ」と呼ばれる粉末状の砂に覆われたソフトな路面、大きな段差があるラフな路面など、難易度の高いステージが待ち受ける。
さらに、局地的に激しい雨が降ることがあり、そうすると路面は一気にぬかるんで滑りやすくなり、深い水たまりや砂の多いセクションではエンジンが水や砂を吸い込みやすくなるため、サファリ・ラリーでは吸気バイパス装置「シュノーケル」が装着することが特別に許されている。
このラリーは予測することが不可能ともいえるイベントで、岩が道の真ん中に転がっていたり、草むらに隠れていることもあり、雨が降ると水たまりができ、グリップが完全に失われることもある。

サファリ・ラリー・ケニアのステージ路面。サファリ・ラリーはシーズンでも特に厳しい挑戦の一つであり、荒れたグラベル路面での戦いに加え、局地的な天候の変化、フェシュフェシュ(非常に細かい砂)などが、さらなる難しさをもたらす。
