2011年10月、MINIブランドとして6つ目のバリエーションとして「ロードスター」が登場した。2009年のフランクフルトモーターショーで「クーぺ」とともに公開された「MINIロードスター コンセプト」の市販バージョンで、クーぺをベースにオープンモデルとして誕生した。MINIブランドにはすでに、3ドアをベースにした「コンバーチブル」が設定されていたが、「ロードスター」にはどんな魅力があったのか。今回はポルトガル・リスボンで開催された国際試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年4月号より)

思うとおりのハンドリング、コーナーが楽しくなる

ロードスターということで、今回の試乗はほとんどをオープンで走った。オープンで走るにはそれなりの覚悟が必要だが、早春のポルトガルは気持ち良かった。

トランクリッドの上にリアウイングが装着されている。電動で上下するタイプで、下がっている時は目立たない。走行スピードが80km/hになると自動的に上昇しウイングの形態になり、60km/h以下になると自動的に格納される。もちろんボタンで任意に作動させることもできる。

6速、100km/hでのエンジン回転数は2500rpm。1.6Lの4気筒とターボチャージャーとの組み合わせで、この回転域でも太いトルクがあるので、そのままアクセルペダルを踏み込むと、その量に比例して加速していく。

オープンとは思えないしっかりしたボディによって、ハンドリング性能はとてもいい仕上がりだ。ウインドシールドやAピラー、あるいはステアリングホイールがブルブルするような気配はなく、本当にしっかりしているので安心感も高い。

直進時のハンドルのニュートラル感も引き締まっていて、小さなハンドル角から正確に反応するし、電動パワーステアリングによる手応えもいい出来栄えだ。高速コーナリングでも安定感があるし、タイトコーナーではハンドルを切り足しによく追従してくれるので、オンザレール感覚の思いどおりの走りが可能となる。

画像: コンバーチブルとのもっとも大きな違いは2シーターと割り切ったこと。これにより、開放感と適度なタイト感を演出。

コンバーチブルとのもっとも大きな違いは2シーターと割り切ったこと。これにより、開放感と適度なタイト感を演出。

今回試乗したクルマは195/55R16というサイズのBSトランザEP300を履いていた。205/45R17、205/40R18も設定されているが、見た目のカッコよさは別としても16インチとのマッチングはとても良かった。これなら長距離ドライブもこなしそうだ。しっかりした手応えを感じながら走ることができるので、疲れは少ないだろう。乗り心地もコンパクトなクルマであることを忘れさせてくれるほどいい。

使い勝手も悪くない。シートの後ろに小さな収納スペースが設けられ、そこに小さな荷物が置けるようになっている。また、トランクはトップの開閉にかかわらず240Lを確保。見た目も広く、意外とたくさん積めそうだ。2シーターゆえに、トランクスペースにも大きなゆとりがあるのだ。

こうして見ると、MINIの魅力はなんとも奥深いものだと感心する。同じオープンモデルでありがら、コンバーチブルとはまた違った魅力があるからだ。これからのMINIの展開が楽しみになってくる。(文:こもだきよし)

MINI クーパーSロードスター 主要諸元

●全長×全幅×全高:3734×1683×1390mm
●ホイールベース:2467mm 
●車両重量:1260kg
●エンジン:直4DOHCスーパーチャージャー
●排気量:1598cc
●最高出力:135kW(184ps)/5250rpm 
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1600-5000rpm
●オーバーブースト時最大トルク:260Nm(26.5kgm)/1730-450rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FF
●0→100km/h加速:7.0秒
●最高速:227km/h
※EU準拠

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